【日本ダービー】ソールオリエンス朝日に輝いた 横山武も納得の5F68秒0
2023年05月25日 05:30
競馬
皐月賞後は山元トレセンで2週間の短期放牧。つかの間の息抜きが効果的だったようで、リラックスした状態での帰厩がかなった。「とてもいいコンディションで戻ってきたので強い調教は必要なかった。稽古では思った通りの動きを見せてくれているし、申し分ない出来。現時点で不安な点はない」
状態、戦績ともに文句なし。ケチをつけるならば高速時計で決着したレースの経験がないことだが、指揮官はその心配を力強く打ち消した。「皐月賞で道悪でも走れることは証明したが、理想は良馬場だと思っている。(週末が晴れ予報なのは)不安よりはうれしさの方が強い」。22年前に無敗2冠を達成したトウカイテイオーをほうふつさせる、柔らかくバネ感がある繋(つなぎ)から繰り出される究極の瞬発力は、快晴のチャンピオンコースでこそ生きる算段だ。
混戦と評された皐月賞から一転、1強ムードで迎える頂上決戦。「上積みしかない」6週間を無事に過ごした無敗の皐月賞馬に、付け入る隙はない。
《横山武に聞く》
――追い切りの感触は。
「先週と同様に馬の後ろで我慢して、しまいは少し伸ばすという指示でした。思ったより早く前に出たが、動きは凄く良かった」
――2週続けて騎乗。
「ちょっとハミを取り過ぎていた先週よりリラックスできていました。状態がもう一段階上がった印象」
――東京コースは新馬戦以来。コンビを組んでからは初めて。
「直線が長い分、コーナーでゆったり乗れるので合うと思っています」
――エフフォーリアと挑んだ2年前は10センチ差の2着。
「2年前と同じで勝ちたい一心です。勝ちたいです」
――自身にとってダービーとはどのようなレースか。
「一番勝ちたいレースです」
――意気込みを。
「ソールオリエンスは本当に素晴らしい馬。皆さまの応援が力になりますし、その声援に応えられるように頑張りたい」