【葵S】モズメイメイ初6Fでレースレコード ロケットスタートから悠々逃げ切り
2023年05月28日 04:50
競馬
この路線で結果を出してきた同世代のスプリンターを相手に、6F初起用でも一切スピード負けしなかった。飛ばし過ぎず、引きつけ過ぎず前半3Fを33秒9で通過。抜群の手応えで4コーナーを回って後続を突き放しにかかる。上がり3Fを33秒2にまとめ、追い上げをシャットアウト。内から懸命に詰め寄るルガルを半馬身差で振り切り、2度目の重賞Vゴールを駆け抜けた。勝ち時計1分7秒1はコースレコード(14年オパールS、ヘニーハウンドの1分6秒7)に0秒4差に迫るタイムだ。「後ろから来ていたけど前半のアドバンテージが効いた。初めて乗った時から先々はスプリント戦と思っていた。1200メートルで良さが出たし(今後も)この路線でいいと思います」と適性を強調。自身の話題でいえばファントムシーフとのコンビで臨む今日のダービーに弾みをつける勝利となり「いよいよダービー。またインタビューしてもらえるように頑張りたい」と意気込みを口にした。
勝利を見届けた音無師は「フライングですね(笑い)。桜花賞も速かったけど、もっと速かった」とスタートを勝因に挙げた。この日は桜花賞(13着)から体が10キロ増えて466キロで出走。「まだ細く見えるけど、いい具合に成長しているね」と目を細めた。今後については「夏休みを挟み、オーナーと相談します」との方針。音無厩舎の先輩にあたり、同じ勝負服で20年高松宮記念を制し、既に引退、繁殖入りしているモズスーパーフレアの後を継ぐスプリント女王候補が誕生した。
◆モズメイメイ 父リアルインパクト 母インラグジュアリー(母の父フランケル)20年2月18日生まれ 牝3歳 栗東・音無厩舎所属 馬主・キャピタル・システム 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績6戦4勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億1436万1000円。馬名の由来は冠名+人名の愛称。