【安田記念】ジャックドール驚速!併走馬10馬身以上“置き去り”ラスト1F11秒2
2023年06月01日 05:28
競馬
武豊は「早めに前に出る形になったけど非常にいい動き。単純に最終追い切りの感触を言うと(大阪杯より)今回の方がいい」と絶好調をPR。併せた相手は戦意喪失?10馬身以上も置き去りにしたことに藤岡師は「“単走”で、あれだけ楽々と、いい動きなら仕上がりは文句なし」と併せ馬を単走と言い換えてしまうほどだった。
2000メートルの王者がその後にマイルの頂点を極めるのは意外なまでにハードルが高い。象徴的な成功例がダイワメジャー(04年皐月賞、06年天皇賞・秋、マイルCSなどG1・5勝)だから時代に名を刻む名馬でないと成し遂げられない偉業なのだ。武豊は2F短縮に「初めてというより通過している距離」と、さすが言葉遣いの魔術師。「(ジャックドールの)今までのレースと過去の安田記念における前半のラップを比べても1~2秒は違う。千六なりの乗り方をするが、スタイルを崩す気はないし、そのあたりはバランスを取って乗る」とスピード負けせぬ自信をのぞかせた。
指揮官は父がマイルと2000メートルでG1・6勝のモーリスで、ジャックドール自身もマイラー体形だと伝えた上で「元々、スピードのある馬だが、さらにスピードに対応するため筋力と瞬発力が必要。今までと調教パターンを変えている」と工夫を凝らしたことを明かしている。絶頂期にいながら現状に満足せず、トライする勇気。打破してこそ称賛の嵐が待っている。