【CBC賞】“牝馬の夏”テイエムスパーダ連覇へ!4歳になって成長、陣営「おっとり扱いやすい」

2023年06月28日 05:30

競馬

【CBC賞】“牝馬の夏”テイエムスパーダ連覇へ!4歳になって成長、陣営「おっとり扱いやすい」
テイエムスパーダ Photo By スポニチ
 【推しの馬 】 今週から夏競馬の新企画「推しの馬」がスタート。週末の重賞出走馬にスポットを当て、さまざまな角度から推しポイントを探る。初回はCBC賞に出走するテイエムスパーダに迫った。昨年の当レースを1分5秒8の日本レコードで逃げ切った快速牝馬。五十嵐厩舎の定年解散により木原厩舎に転厩して連覇を狙う。
 「夏は牝馬」は有名な競馬格言。近3年のCBC賞でも牝馬が2勝を挙げ、5頭が馬券に絡んでいる。今年の出走メンバーで牝馬はテイエムスパーダのみ。牝馬は牡馬に比べて暑さに強いと言われ、夏競馬は平たんでパワーを求められないコースが多いなど活躍の理由はいくつかあるだろう。スパーダ自身、過去2年で6~8月に出走したレースは21年1着→2着、22年が1着→1着→7着。昨年のCBC賞を含め2年連続で7月上旬に勝ち星を挙げており、梅雨時~夏場に調子を上げる。担当する菅藤助手が「カイバは一日も残したことがないんですよ。速い調教をやった後でも食べていたし頼もしい」というほど食欲旺盛。関西も一気に蒸し暑くなってきたが夏バテの心配はなさそうだ。

 1年前のCBC賞は当時、ルーキーだった今村聖奈を背に圧巻の逃げ切り劇。48キロの軽ハンデだったとはいえ、前半3F31秒8の超ハイペースで飛ばし後続に3馬身半差をつけて押し切った。マークした1分5秒8は芝1200メートル戦の日本レコード。開幕週に行われる当レースはセオリー通り前有利の傾向だ。過去10年で逃げた馬は【3・1・3・3】の好成績、近3年(阪神→小倉→小倉)は開催場こそ違うが、全て逃げ切りVだった。菅藤助手は「走り出したら、さすがオープン馬という感じですね」と感触を口にする。担当するシンシティも22年アイビスSD2着など短距離路線のオープンクラスで活躍するが、「(スパーダは)持続していく感じでスピードが落ちない。レコードホルダーですからね」と評価する。

 2月まで管理した五十嵐厩舎が定年解散により、木原厩舎に転厩。新たに担当することになった菅藤助手に“推しポイント”を尋ねると「真面目なところですかね。自分をしっかり持っていて周りに影響されることもない」と教えてくれた。以前は坂路での調教に向かう途中に立ち止まるなど気難しい面を見せていたというが「そういう面も見せず聞いていたイメージと違い、おっとりしていて扱いやすいですね」と精神面の成長に目を細めた。中間の追い切りやゲート練習ではコンビ復活の国分恭が入念にコンタクト。「恭介さんも“落ち着いている”と言ってくれています。乗り慣れたジョッキーですし、どんな競馬をしてくれるか楽しみ」と鞍上に託した。

 得意な時季&開幕週の絶好ターフと条件はそろった。4歳になって大人になったテイエムスパーダが思い出のレースで連覇を飾る。

 《連覇挑戦の7頭》CBC賞を連覇した馬はリキタイコー(77&78年)、マジンプロスパー(12&13年)の2頭。当レースが現在の実施条件となった06年以降、連覇に挑んだ7頭は【1・2・2・2】の好成績。昨年の覇者テイエムスパーダが小倉→中京の異なる開催場で連覇を達成すればレース史上初の快挙となる。

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