【福岡・SGメモリアル】馬場が雪辱V!オーシャンCの借り返した「これ以上ない結果を出せた」
2023年08月28日 04:55
ボートレース
「巡ってきた1号艇だったので、気楽に行けるかなと思ったが…。当日になって急にプレッシャーを感じて。児島のこととか、いろいろと考えて朝から胃が痛かった」
午後に入ると雨が降ったりやんだりのコンディション。7Rまで全勝だった1号艇も10、11Rは立て続けに敗戦。「同じ失敗はできない」馬場にとっては、難しい局面だった。
「嫌な流れでしたね。メンタル的にはぎりぎりだった。気象条件も読めなくなって、正直、回転は全く合っていなかった。メンタルを含めた仕上がりは児島の方が良かったです」
1周1マークは先マイしたが、やや艇が浮いて桑原に付け入る隙を許した。それでも執念で抑え込んで2マークを先取り。無事にVゴールに飛び込むと、右手を2度突き上げた。これで今年の獲得賞金は1億円を突破し、賞金ランクも1位に躍り出た。
「昨年苦しんだ夏場を克服しようとやってきて、これ以上ない結果を出せた。いい流れで秋、冬に向かえる。本当に勝てて良かった。児島の借りを返せた」
次のSGは連覇が懸かるダービー(10月24~29日、蒲郡)。「今年も賞金1位でグランプリへ」を合言葉に、一走入魂の戦いは続く。
◇馬場 貴也(ばば・よしや)1984年(昭59)3月26日生まれ、京都府出身の39歳。滋賀支部の93期生として03年11月に三国でデビュー。通算Vは59回でSGは4回目のV(G1は5V)。同期に渡辺浩司、長田頼宗、杉山裕也ら。1メートル68、血液型A。
《桑原「あとひと押し」2着》SG初制覇に挑んだ桑原は惜しくも2着に終わった。1Mは馬場の懐めがけて差しハンドル。舳先(へさき)が一瞬入ったが、差し切るには至らなかった。「優勝戦も仕上がりは良かったと思う。ただ、あとひと押しがあれば届いたのかな」。注目61号機を味方にシリーズを盛り上げたが、頂点に立つことはできなかった。それでも1年10カ月ぶりのSG参戦で自己最高の準優勝。賞金ランクも31位に浮上した。「次のチャンスに頑張ります」。最速で出場できるSGは11月の三国チャレンジC。雪辱の機会を得るためにも9月以降のG1戦線が勝負だ。