【福岡・SGメモリアル】馬場が雪辱V!オーシャンCの借り返した「これ以上ない結果を出せた」

2023年08月28日 04:55

ボートレース

【福岡・SGメモリアル】馬場が雪辱V!オーシャンCの借り返した「これ以上ない結果を出せた」
優勝した馬場貴也(左から2人目)を祝福する(左から、長田、馬場、丸野、遠藤)(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 執念のリベンジ劇、完結――。ボートレース福岡のSG「第69回ボートレースメモリアル」は27日、12Rで優勝戦が争われた。1号艇の馬場貴也(39=滋賀)が鋭く差した桑原悠を振り切り4回目のSG優勝。先月の児島オーシャンカップでファイナル1号艇ながら6着に敗れた無念を晴らした。2着は桑原、3着は重成一人。6日間の売り上げは147億9073万5500円で、目標の140億円を上回った。
 SG優勝戦1号艇での初の敗戦が22年のMVP男をさらに強くさせた。先月の児島オーシャンカップ(OC)、馬場は2度目のSG優勝戦1号艇で6着に敗れ、大チャンスをものにできなかった。しかし直後のSGで再びファイナル絶好枠を獲得。準優後のインタビューでは「悔しさはもちろんあったが、それよりもいい経験ができた。今後に生かしていきたいと思った」と前向きなコメント。OC後はびわこ、三国で連続Vを飾り、たくましさを増していた…はずだった。

 「巡ってきた1号艇だったので、気楽に行けるかなと思ったが…。当日になって急にプレッシャーを感じて。児島のこととか、いろいろと考えて朝から胃が痛かった」

 午後に入ると雨が降ったりやんだりのコンディション。7Rまで全勝だった1号艇も10、11Rは立て続けに敗戦。「同じ失敗はできない」馬場にとっては、難しい局面だった。

 「嫌な流れでしたね。メンタル的にはぎりぎりだった。気象条件も読めなくなって、正直、回転は全く合っていなかった。メンタルを含めた仕上がりは児島の方が良かったです」

 1周1マークは先マイしたが、やや艇が浮いて桑原に付け入る隙を許した。それでも執念で抑え込んで2マークを先取り。無事にVゴールに飛び込むと、右手を2度突き上げた。これで今年の獲得賞金は1億円を突破し、賞金ランクも1位に躍り出た。

 「昨年苦しんだ夏場を克服しようとやってきて、これ以上ない結果を出せた。いい流れで秋、冬に向かえる。本当に勝てて良かった。児島の借りを返せた」

 次のSGは連覇が懸かるダービー(10月24~29日、蒲郡)。「今年も賞金1位でグランプリへ」を合言葉に、一走入魂の戦いは続く。

 ◇馬場 貴也(ばば・よしや)1984年(昭59)3月26日生まれ、京都府出身の39歳。滋賀支部の93期生として03年11月に三国でデビュー。通算Vは59回でSGは4回目のV(G1は5V)。同期に渡辺浩司、長田頼宗、杉山裕也ら。1メートル68、血液型A。

 《桑原「あとひと押し」2着》SG初制覇に挑んだ桑原は惜しくも2着に終わった。1Mは馬場の懐めがけて差しハンドル。舳先(へさき)が一瞬入ったが、差し切るには至らなかった。「優勝戦も仕上がりは良かったと思う。ただ、あとひと押しがあれば届いたのかな」。注目61号機を味方にシリーズを盛り上げたが、頂点に立つことはできなかった。それでも1年10カ月ぶりのSG参戦で自己最高の準優勝。賞金ランクも31位に浮上した。「次のチャンスに頑張ります」。最速で出場できるSGは11月の三国チャレンジC。雪辱の機会を得るためにも9月以降のG1戦線が勝負だ。

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