【ボートレース下関PG1 第10回ヤングダービー】上條暢嵩 29歳卒業イヤーVで大団円だ
2023年09月13日 10:00
ボートレース
「一度は獲りたいけど、相性が悪いんですよ。まあ、昨年は優勝戦に乗れたし、流れは変わったかなと」
過去7回で3回の予選敗退があった。それゆえ、イメージは良くない。ただ、昨年はグランプリに初出場したように、間違いなく格上。過去4人が経験した卒業イヤーの美酒に挑む。幸いにして夏場からグンとリズムが上がってきた。
「勝ちたかったお盆のオール大阪を勝てたし、次の児島も優勝できました。エンジンの引きも良くなっています。秋の調整?割と好きです。気温が下がって、ペラも合わせやすいです」
景気のいいコメントがポンポン飛び出す。自らを鼓舞するかのように。もう一つ、とっておきの強調点がある。下関は初めてG1を勝った水面。4年前のダイヤモンドカップを3コース捲りで制した水面なのだ。
「あのときは、いいエンジンでしたね。水面も好きです。水質なのか、いつもめちゃ乗りやすいんです」
もう満腹。これ以上、強調点は必要ない。やはりどう考えても有力なV候補。強力エンジンでも引けば、鬼が金棒を2本も3本も手にするようなものだ。
「ドリームに出られないほど成績は良くないけど、出る限りはドリーム組をやっつけて優勝したいです。ラストイヤーで勝てたら、気持ちいいんでしょうね」
卒業VならGP連続出場の希望がつながる。「今年は住之江開催やし」と改めて自らを鼓舞した。ラストイヤーは“上から目線”で挑めばいい。周囲がヒレ伏すレースで再度、下関の夜にG1花火を打ち上げる。
◇上條 暢嵩(かみじょう・のぶたか)1994年(平6)1月4日生まれ、大阪府出身の29歳。2012年5月に110期生として住之江でデビュー。翌月の津で初勝利。2015年3月のとこなめで初優出。2016年6月の住之江で初優勝。通算で21V。2017、2018年のトップルーキー。1メートル68、血液型O。父の上條信一さん、兄の上條嘉嗣もボートレーサー。