【中山新馬戦】大物シュバルツクーゲル“黒い弾丸”!鹿戸師「スタミナがありそうな体つき」
2023年09月20日 05:30
競馬
「いかにもスタミナがありそうな体つきですよね。馬体重は480キロぐらい。長めの距離が向いている感じなので2000メートルの新馬に照準を合わせてきましたが、身のこなしもいいですね」。鹿戸師はその弾丸のような走りに目を凝らしながら口火を切った。弾丸を飛ばすには周到な準備が欠かせない。5月に美浦トレセンでゲート試験に合格した後は再び放牧に出して成長を促してきた。8月中旬に帰厩し、調教を強化。13日の1週前追い切りではWコースで古馬1勝クラスのフミバレンタインの1馬身後方を追走し、直線で馬なりのまま1馬身突き放した。「春から体力がかなりついて、大人になってきました。性格も真面目で素直。欠点らしい欠点がない馬です」と、調教担当の千島助手は語る。
父はキズナ、母ソベラニアはドイツオークス2着馬。母の父はドイツで2400メートルのG1を3勝したモンズーン。半兄は弥生賞2着シュヴァルツリーゼ。血統も中長距離だ。札幌2歳Sを逃げ切った同厩舎のセットアップはマイルから中距離を射程に入れるが黒い弾丸は最大射程距離が2400メートル超にも及ぶ。
名は体を表すという。「シュバルツクーゲル来た!シュバルツクーゲル来た!黒い弾丸が飛んでくる!」。母系のドイツ血統にちなんだドイツ語馬名がレース実況で連呼される日も近い。