圧巻の6番手捲りがサク裂した。岩本俊介(39=千葉)が絶体絶命のポジショニングから強烈なスピードを発揮。3コーナーから急加速すると一気に前団をとらえた。岩本は「よく届いたなという感じ。前が遠いと思ったが、自分の暮らしがあるので諦めなかった」とユーモアを交えながら振り返った。
豪快な勝ちっぷりにも「みっともない走りだった」と顔をしかめた岩本。「藤田(周磨)君を突っ張れたら良かったが、ひるんでしまった。佐々木(真也)君にSを取ってもらったのにアレでは格好が悪い」と反省の弁ばかりが口から出た。上がり11秒2の好時計にも「タイムは関係ない」とバッサリ。後方に立ち後れたことを悔やんだ。
決勝は初日特選でワンツーを決めた和田健太郎との連係。気心知れた間柄で思い切った走りが可能だ。納得できるレース運びから3月伊東F1以来、今年2度目のVを狙う。