【秋華賞】リバティアイランド 牝馬3冠達成!!単勝1.1倍の断然支持に応え圧勝
2023年10月16日 05:30
競馬
3冠ジョッキーの称号を手に入れ、3歳G1完全制覇を達成した。デビュー前からほれ込んでいた原石。輝く姿を想像、早い段階で阪神JFと同日に行われる香港国際競走に行かないことを決断した。膨らんだ思いは花開き、38歳の誕生日に歴史は生まれた。「ジョッキー生活20年目でこれだけの馬に出合えて、競馬の神様が与えてくれた最上のプレゼント。今回がG14勝目になりますけど、素晴らしい背中の上にいることを幸せに思います」と喜びを語った。
管理する中内田師も晴れて3冠トレーナーとなった。「トリッキーなコースですけど、作戦は立てずジョッキーに一任しようと。3、4コーナーでうまく外に出して、進路をつくってくれた。“さすが将雅だな”と。チームが今までの経験を生かしてくれているのもあります。みなさんの期待に応えられましたし、ホッとした気持ちが大きい」と安どの表情を浮かべた。
川田と中内田厩舎のコンビは今週3勝、JRAで171勝を挙げた。勝率は3割に届き、複勝率は優に5割を超える。トレーナーはそんな鞍上を「何も言わなくても仕事をしてくれる、仕事人。ウチのおじいちゃんが僕と将雅を最初につなげてくれました。祖父の命日がきのう(14日)で、翌日が将雅の誕生日。その10月15日にリバティアイランドが3冠達成してくれた。何かあるのかな。縁って面白いなと思います。先祖が見守ってくれているのかな」としみじみ語った。
“川田と言えばリバティアイランド”という名パートナーが生まれた。次走は未定だが、これからは強豪牡馬との対戦が待っている。「返し馬でもう一つ良くなれるなという思いを感じました」と楽しみも乗せた。色づく秋の紅葉のように、関係はさらに濃さを増していく。大きな勲章を胸に、堂々と歩みを進める。
≪サンデーレーシング・吉田代表は感無量≫3冠制覇の偉業達成にサンデーレーシングの吉田俊介代表も感無量の面持ち。「強い馬だと思っていたけれど、いつも緊張しますね。いつもながら勝ててホッとしています」と胸をなで下ろす。「4コーナー上がって来る時に、やっぱり強いんだなと。体にもボリュームが出て、本当にいい馬になりました」と目を細める。注目の続戦だが、「結果を踏まえ、ジョッキー、調教師と相談してすぐに次を決めたいと思います。どこに行くにせよ、楽しみですね」と話していた。
リバティアイランド 父ドゥラメンテ 母ヤンキーローズ(母の父オールアメリカン)20年2月2日生まれ 牝3歳 栗東・中内田厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績6戦5勝(重賞4勝目) 総獲得賞金5億4333万6000円。馬名の由来は「米・アッパーニューヨーク湾に自由の女神が建っている島」。