【競輪記者コラム】ルーキー神戸暖稀羽の“突っ走る力”に注目

2023年10月26日 19:36

競輪

【競輪記者コラム】ルーキー神戸暖稀羽の“突っ走る力”に注目
<青森競輪場>憧れの久米詩(左)と写真に収まる神戸暖稀羽 Photo By スポニチ
 何かの間違いだと思った。12~14日の青森ナイター。参加予定選手に神戸暖稀羽(かんべ・ののは、19=北海道・124期)の名前があった。神戸は前日の豊橋ミッドナイトを走っている。“ウソでしょ…”。何てことはない、神戸は前検に現れた。「レースが終わって一睡もせずに来ました。5時の新幹線に乗ってぎりぎり」と笑った。
 なぜ超強行日程でも参加したのか。「憧れの久米さんを、ひと目見たかったんです」。目下、ガールズ賞金ランキングトップの久米詩への思いが背中を押した。「1月の伊東のレースでホレたんです。強い相手に一気に仕掛けて押し切ったのを見て、格好いいって」と、うっとりとした表情で理由を話した。前検日に夢のご対面。「ヤバい。可愛すぎました。目が凄い方。緊張して普通には話せませんよ」と興奮気味だった。

 神戸の凄さは目標に一直線に突っ走る力。今回の超強行日程もそう。選手になるため、クラウドファンディングで協力を募り、選手への道をこじ開けた。久米との初対戦は一瞬で置き去りにされたが、まだ19歳。伸びしろしかない。「久米さんから仕掛けどころのアドバイスをもらいました。最終バックを取れる選手になりたい」。貴重なアドバイスを胸に、いつかは憧れの人も倒す。神戸はガンガン突っ走る。


 ◇渡辺 雄人 (わたなべ・ゆうと)1995年(平7)6月10日生まれ、東京都出身の28歳。法大卒。18年4月入社、20年1月からレース部・競輪担当。昨年は中央競馬との二刀流に挑戦。今年から再び競輪1本に。愛犬の名前は「ジャン」。憧れだった神山雄一郎への初取材は緊張で、手汗びっしょりだった。

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