篠原睦がいい。4日目6R最終予選は5枠から速攻を決めて1着。「(2日目11Rで青山)周平に勝ったタイヤを出し惜しみせずに使った」。1周回3コーナーで先頭に立つとコーナーで、直線で、進む、進む。文字通りぶっちぎりの圧勝だった。21年オートグランプリVのSGレーサー。多少の機力不足は技量でカバーする印象のある篠原だが「久々に手応えがあった。自分がこんなにいい試走が出ているのでエンジンは十分」。日本一を決する大一番でマシンは最近にないくらい動いている。「タイヤは低いけど質がいいので信頼。(日本選手権は)自分の中では100メートル走。思い切ってスタートを行くだけ。見せ場はつくりたい」。ベスト8へ、猛チャージをかける。