【ジャパンC】G1今年6勝目 ルメールは涙「イクイノックスがみんなの記憶に長く残ってほしい」
2023年11月27日 05:29
競馬
好位3番手から抜け出し独走態勢。最後は手綱を緩める余裕の完勝に「ベストパフォーマンス。イクイノックスは自分の仕事をよく分かっている。自信を持って乗ったし、直線は信じられない反応をしてくれた」。ルメールは最強の走りをありったけの賛辞で称えた。「賢いし、乗りやすいし、おとなしい。ポニーみたい。誰でも乗れると思いますよ」と絶賛するパートナー。「世界一のファンタスティックな馬に騎乗できて、私は恵まれています。イクイノックスがみんなの記憶に長く残ってほしいです」と願った。
日本でのG1初騎乗は03年ジャパンC。フランス調教馬アナマリーで12着だった。あれから20年。今回の勝利でジャパンCは通算4勝目。武豊と並ぶ最多勝利記録になった。「知らなかった。ジャパンCは夢でしたから。信じられないです」と話すと、また涙があふれ出した。「世界でも凄く大事なレース。日本ではダービーと同じくらい特別。勝つことができて凄くうれしい」。
陣営は明言を避けたがファンは暮れの大一番、有馬記念への参戦を熱望する。誰よりルメール自身が「僕にとっての特別な馬。もっと勝ちたい」と望む。レース後の場内インタビュー。ルメールは「次のレース?もう決まっています」とリップサービスし、慌てて「まだ分からない」と苦笑いするシーンがあった。グランプリで見る者を陶酔させる最強の走りを再び。世界中の競馬ファンが望んでいる。
○…ルメールの年間JRA・G1勝利数は20年の8勝(フェブラリーS、天皇賞・春、ヴィクトリアマイル、スプリンターズS、天皇賞・秋、エリザベス女王杯、マイルCS、ジャパンC)がキャリアハイかつJRA記録だ。現時点で今年6勝。自身の記録更新なるか。今週のチャンピオンズCはグロリアムンディ、来週は香港(香港国際競走)に行かず阪神JFで赤松賞勝ちのステレンボッシュに騎乗する。