【住之江ボート・SG第38回グランプリ連載<7>】土屋智則 忘れた頃に一発ドカンと!!
2023年12月09日 10:00
ボートレース
「目標と言えば目標だったけど、出られたらいいなあぐらいでした。最低限、2ndまで残って、決定戦に行けたらいいですね」
まだイメージが湧かない中で、ぼんやりとイブの大勝負を意識する。とにかく土屋らしい思い切ったレースを見たい。あくまでもチャレンジャー。その辺りは本人も重々承知している。
「自分はSGを獲ったからといって何も変わっていないし、変わるつもりもないですよ。偉くなったわけでもないし、今まで同様にいつも通りやるだけです」
取材時点で高揚感がまるでない。出られたらいいなあの舞台。テンパってもろくなことはない。肩肘張らず、深呼吸して勝負する。
「エンジンの抽選運は悪い方ですけど、たまにボコッとすごくいい時があるんで、それに期待しますよ」
グランプリは運が大きく左右する。ガラガラポンがほほ笑めば、何が起きても不思議はない。さあ、最強の一発屋になろうじゃないか。息を潜めていた男が静かに再度の一撃を狙う。