【朝日杯FS】ジャンタルマンタル 無傷の3連勝 3年連続の無敗2歳マイル王誕生
2023年12月18日 05:18
競馬
デビュー前から期待された存在だ。夏場のゲート試験合格後はいったん放牧へ。心身ともに大きく成長して栗東に帰厩した。秋の京都開幕週に照準を合わせて新馬勝ち。続くデイリー杯2歳Sで弾みをつけ、一気にこの路線の頂点へ。21年ドウデュース、22年ドルチェモアに続き、無敗3連勝で2歳マイル王の座を射止めた。高野師は「秋になって体のパーツがしっかりして見違えるように成長した姿で帰ってきたんです。レースはジョッキー(川田)に一任。楽ではない位置取りだったが、うまくさばいて強い競馬をしてくれたと思います」と殊勲の人馬をねぎらった。
11年開業の高野師はショウナンパンドラで14年秋華賞、15年ジャパンC、レイパパレで21年大阪杯、スタニングローズで22年秋華賞、そして先月19日にナミュールでマイルCSとJRA・G1を5勝していたが牡馬は初めて。「ジャンタルマンタルは素晴らしい馬。2歳G1も一つのゴールだが来年に向けて新たなスタート地点に立ったと思います」と春を見据えた。
来年からダーレー・ジャパン(北海道日高町)での供用が発表された父パレスマリスは米国で13年ベルモントS(2400メートル)、14年メトロポリタンハンデキャップ(1600メートル)とダートG1を2勝。母インディアマントゥアナは18年に芝2200メートルの米G3レッドカーペットハンデキャップを制している。父の半弟に今週、有馬記念出走予定のアイアンバローズ&ジャスティンパレスがいてスタミナ豊富な血脈。「心臓がいいし、血統的に長い距離も大丈夫だと思います」。今後は宮城県の山元トレセンに放牧へ。「まだ緩いところがあるので、厩舎一丸で取り組んでいきたい」と表情を引き締めた。もちろん、伸びしろは十分。まずは英気を養い、成長を促してクラシック戦線に備える。