【シンザン記念】ショーマンフリート登竜門に挑む 戸崎「本当にいい感じで動けていた」
2024年01月05日 05:30
競馬
昨年9月の中山新馬戦はラスト3F12秒1→11秒6→10秒9の加速ラップを3番手から楽に抜け出し圧勝。当時ライバルに騎乗していた鞍上は「高いポテンシャルを感じさせる勝ち方だった」と振り返る。「実際にまたがってみても筋肉の質など、いいものを持っている」。期待通りの乗り味に自信を深めている。
竜は一寸にして昇天の気あり。「傑物は幼い頃から非凡なところがある」意のことわざだ。ショーマンが非凡な潜在能力の片りんを顕示したのはデビュー前の追い切り。先行した厩舎の看板である皐月賞馬ソールオリエンスに食らいついてみせたのだ。「(ソールに)ついていったのは凄い。その後も強い馬と併せても動きが良かった。センスを感じさせる走りをしていた」と手塚師。飛ぶ鳥を落とす勢いのスワーヴリチャード産駒の有望株がここにもいる。
指揮官はシンザンが3冠を達成した辰年64年生まれの年男。Wコースの大外を回る手塚厩舎の調教スタイルは「(外ラチ沿いを追い込んだ有馬記念の)シンザンみたいでしょう」と“結びつき”に笑う。前回の辰年(12年)のシンザン記念を制したジェンティルドンナは牝馬3冠などG17勝と、昇り竜のごとく頂点を極めた。無限の可能性を秘めた1戦1勝馬が西の登竜門へ果敢に挑む。