【大阪杯】ベラジオオペラ G1初勝利 横山和喜び爆発「しゃー!やった!」
2024年04月01日 05:28
競馬
「ダービーの悔しさを忘れなかった。この馬と一緒に勝ちたかった。本当にうれしい。操縦性が高くて、スタートも上手。3、4コーナーから馬には頑張ってもらうことになったけど、よくしのいでくれました。先生にはずっとお世話になっていますし、大きい舞台で恩返しができました」
昨年のダービーで初めてコンビを組んだ。勝ち馬からは首+鼻+鼻差でタイム差なしの4着。わずかにこぼれ落ちた栄光から時が流れ、歓喜の景色を見た。同世代のライバル、皐月賞馬とダービー馬を破った。管理する上村師は開業6年目でG1初勝利。騎手時代の08年スプリンターズS(スリープレスナイト)に続いて調教師としてもG1を勝った。「この馬で何とかG1と思っていたので、良かったです。ダービーはみんな悔しい思いをしました。最後は頑張って、しのいでくれた。ガッツポーズが出ましたね」と喜びを伝えた。
準備に余念がなかった。当週は週明けからずっと雨。タフな馬場を考慮、最終追い切りを水曜から木曜にスライドした。「雨の影響も心配だったので、急きょ木曜追いに。正解だったかなと思います」と信念がにじみ出た。レース当日は鞍上と密にコミュニケーション。「お昼ごろに2人で会って、僕の意見と擦り合わせたら同じ作戦だった。前が残る馬場も考慮して、あの位置になりました」。G1ジョッキー同士のキャッチボールが、ビクトリーロードを導いた。
キャリアは8走、進化の期待が十分に持てる。「まだまだ成長する余地が残されています。今後のプランはまだ考えていないけど、馬の力を強化させて次のG1に向かいたい」と力強く結んだ。阪神競馬場の向正面に植えられた桜は満開を思い、気持ちも高揚。奇麗な花を咲かせるのはこれから。どこまで強くなるのか。4歳世代の代表として、華麗に大舞台を舞い上がる。
ベラジオオペラ 父ロードカナロア 母エアルーティーン(母の父ハービンジャー)20年4月7日生まれ 牡4歳 栗東・上村厩舎所属 馬主・林田祥来氏 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績8戦5勝(重賞3勝目) 総獲得賞金3億9007万8000円 馬名は冠名+歌劇。