【競輪】ガールズG1は33バンクでの開催がベストでは? バンク特性で仕掛け合いを促せば…

2024年05月09日 21:32

競輪

【競輪】ガールズG1は33バンクでの開催がベストでは? バンク特性で仕掛け合いを促せば…
久留米競輪オールガールズクラシックで優勝した児玉碧衣 Photo By スポニチ
 4月26~28日に行われた競輪の第2回G1オールガールズクラシック。児玉碧衣の見事な地元優勝で幕を閉じた。ただ、売り上げは昨年の松戸開催から微減だった。まだ全てが手探りのガールズG1。良いも悪いも積み重ねていくのだろうが“完成形”は何なのか。
 個人的にガールズG1は33バンクでの開催がベストではないかと感じた。理由はもっと仕掛け合いが見たいから。今回400バンクの久留米では、予選で逃げ切りが0。対して33の松戸は同5レース中4レースが逃げ切りだった。ラインがないガールズは元来、先行が不利。さらにG1は力差がなく、勝ち上がりは普段のポイント制ではなく一発勝負。余計に誰も行きたがらず仕掛けは遅くなる。ルール、メンバー的に不利ならば、バンク特性で補っても良いのではないか。

 “逃げたくない”という思いが決勝を6車立てにもした。20秒近いスタートけん制の後、小林莉子が誘導員を追った。誘導員に追いついたのは赤板で、もう小林に脚は残っておらず勝負権はなし。前を取れば誰も仕掛けて来ず、泳がされて脚を使う。全員がそれを嫌った。ただ、33なら前受けして先行でもワンチャンスある。実際、昨年の初日特選にあたるティアラCでは、山原さくらが前受けから逃げ切った。同じ悲劇は起きないはず。

 “逃げるが勝ち”か“逃げたら負け”か、好みはあるだろう。来年の8月には第1回G1女子オールスターが500バンクの宇都宮で行われる。長走路は…という気もするが、大盛り上がりで大会後に、このコラムが大馬鹿にされる可能性もある。まだ手探りなガールズG1。何が正解かはまだ分からない。ただ、ガールズ13年で、ここまで形になった。ファン、選手が意見を出し合って、納得の完成形になることを望んでいる。 (記者コラム・渡辺 雄人)

 ◇渡辺 雄人(わたなべ・ゆうと)1995年(平7)6月10日生まれ、東京都出身の28歳。法大卒。18年4月入社、20年1月からレース部・競輪担当。22年は中央競馬との二刀流に挑戦。23年から再び競輪1本に。愛犬の名前は「ジャン」。

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