【中京記念】素質馬アルナシーム 待望の重賞初V!56歳・横山典が最年長重賞Vまた更新
2024年07月22日 05:29
競馬
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スタートから逃げ馬2頭テーオーシリウスとセルバーグのハナ争いが続き、前半1000メートル通過が57秒5のハイペース。アルナシームは道中7番手の内で折り合った。鞍上は「位置取りにはこだわらなかった。繊細な馬なのでリズムを特に気をつけました。(ペースが流れたので)レースはしやすかった」と振り返る。勝負どころは無駄のないレース運び。直線で(2、3着)重賞勝ち馬との追い比べを制したのだから値打ちがある。重賞9度目の挑戦で悲願の初タイトル。橋口師は「レースは言うことがなかった。重賞を獲らさないと駄目だと思っていたのでホッとしています」と笑みを浮かべた。
中間はキャンターからじっくり時間をかけて乗り込むなど調整をひと工夫したことで精神面が大人になった。指揮官は「(横山)典さんが(調教や馬具の)アドバイスをくれて、とにかく力まないように調整してきた。パドックでの落ち着きやレースでの折り合いを見ても、今まで考えてやってきたことが実を結んだ」と確かな手応えをつかんだ。
今年は年明けからコンスタントに使われて6戦。この後の夏シーズンはゆっくりと牧場で英気を養う。近親にG・12勝アルアインや21年ダービーと22年ドバイシーマクラシックを制したシャフリヤールがいる。期待の良血が5歳夏を迎え、本格化を遂げた。
◆アルナシーム 父モーリス 母ジュベルアリ(母の父ディープインパクト)19年4月14日生まれ 牡5歳 栗東・橋口厩舎所属 馬主・ライオンレースホース 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績20戦6勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億6164万2000円 馬名の由来は海風(アラビア語)。