【スポニチ・ボート・クラブ ボート記者コラム大中耕司】今年後半のSGも上州軍団がリード

2024年07月30日 04:30

ボートレース

【スポニチ・ボート・クラブ ボート記者コラム大中耕司】今年後半のSGも上州軍団がリード
好調・群馬支部の一翼を担う毒島誠  Photo By スポニチ
 28日に閉幕した大村オーシャンカップで今年のSG戦線の半分が終了。優勝戦は4枠ながら伸び仕様にした茅原悠紀がSG2度目の戴冠。2014年12月平和島グランプリ以来、9年7カ月ぶりという間隔の開いたSGVを決めて頭角を現した。
 今年ここまでのSGを振り返ると、第1弾の3月戸田で開催されたクラシックが最も衝撃的な結末だったか。毒島誠(40)が本紙評論家でレジェンドレーサーだった中道善博氏が持つSG8Vに並ぶ偉業を達成。ファイナル絶好枠には吉川元浩が座り、毒島は2号艇。この日は雷雨と強風という悪条件が勝負の行方を左右した。イン優位であるはずの吉川が先マイすれば、風にあおられるというアンラッキー。そこを2コースからすかさず差した毒島が制すことになる。勝負事ではツキを呼び込んだ者こそが勝者となることが多々あるだけに、毒島にとっては一気に勢いをつける形となった。

 その後、毒島は5月多摩川でのオールスターでも優出(4着)。SG2節連続優出を果たし、7月津で開催されたG2全国ボートレース甲子園でも優勝。先日の大村オーシャンカップでは機力を立て直して準優への勝負駆けを成功させていた。いいリズムを継続していると言っていいだろう。

 毒島に呼応するかのように、群馬支部の後輩たちも奮闘する。6月尼崎グラチャンでは土屋智則(39)が昨年3月の平和島クラシック以来となるSG2V。2年連続のグランプリ出場へ足場を固める。そして、先日の大村オーシャンカップでは椎名豊(35)が優出し、惜敗の3着。2年前の大会覇者として意地を見せつけた。1月の大村BBCトーナメントで今年初のG1ウイナーに輝いた関浩哉(29)も今後、SGの舞台での活躍が期待される。

 今年後半のSG戦線も毒島を中心とした勢いのある上州軍団が幅を利かせそうだが、5月オールスターでSG初優勝を決めた定松勇樹も今後の動向に注視したい。

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