【福岡・アビスパ福岡杯】明日開幕 池永太がSGクラシック出場へ決定打放つ
2024年09月05日 05:00
ボートレース
「来年のクラシックが若松で開催されると決まって、今年はその権利を獲ろうと目標にしました。取りこぼしもあったけど、ここまで悪くないペースで優勝回数を重ねられたので、あと1回なんとか優勝して早めに6Vにしたい。リズム自体はいいと思っているので、いい流れで博多に乗り込めます」
福岡は通算26優出6Vの好相性水面。優出、優勝回数ともに純地元水面の若松に続いて多い数字だ。6月の前回戦は2コースからウネリをうまく乗りこなし、断然人気の上野真之介を差し切ってのV。博多巧者らしくウネリを利用したハンドルワークが光ったレースだった。
「新人の頃から博多はよく走らせてもらっています。出走機会が多くなれば調整の方向性も決めやすい。よほどひどいエンジンを引かない限り、調整は大丈夫だと思います」
好調の中でも慢心がないのは同期が上の舞台で活躍を続けているから。土屋智則は6月グラチャンで2度目のSG制覇を飾り、盟友西山貴浩もSG、GⅠ戦線で存在感を放っている。
「智則に関してはSGをこんな短期間で2回勝つとは思わなかったし、すごいなと。負けてられないですね」
10月戸田ダービーでは20年オーシャンカップ以来のSG出場が決まっている。ボートレーサー人生最大の輝きを放つ瞬間がこの先に用意されていると信じて、目の前のレースに全力を尽くす。
企業杯らしく強力なラインナップで覇を争う。まずは地元勢。初日ドリーム戦の1号艇には塩田北斗が指名された。池永太と同様にこちらも10月戸田ダービー出場が決まっている。今期のイン1着率は92%と非常に高く、6コース以外からはどこからでもアタマで狙える数字を残している。まずはドリーム戦をきっちり押し切って、シリーズを引っ張りたい。
池永や塩田のような派手さはないが、江夏満も地元戦での舟券貢献度は高い。1月の正月シリーズでは、予選トップ通過も準優3着で悔しい優出漏れ。その時の雪辱に燃える気持ちは強いはず。柔軟なさばきで優勝争いに加わる。
遠征勢では8月芦屋周年でGⅠ初制覇を飾った入海馨が注目株。シリーズによってムラはあるが、当地優出歴もあるように水面自体はそこまで苦にしていない。勢いがつけば一気に頂点まで駆け上がる可能性も十分だろう。吉田裕平のスピードも魅力たっぷり。7月まるがめ、とこなめで連続Vを決め、前走地の蒲郡で準Vと、ここにきて調子も上がってきた。スタート事故に苦しむ時期も長かったが、やはり持っているポテンシャルは相当なものだ。
他では8月浜名湖で通算3000勝を達成した西島義則のほか、杉山裕也、尾島一広、北山康介、権藤俊光、前田篤哉、宮田龍馬とA1戦士がズラリ。見応えのあるシリーズになるだろう。