【愛チャンピオンS】シンエンペラー健闘3着 凱旋門賞へ弾み 矢作師「手応えをつかめた」

2024年09月16日 05:05

競馬

【愛チャンピオンS】シンエンペラー健闘3着 凱旋門賞へ弾み 矢作師「手応えをつかめた」
愛チャンピオンSで3着に入ったシンエンペラー(左から2頭目)(撮影・平松 さとし) Photo By スポニチ
 JRAが馬券を発売したアイルランド中距離路線の頂上決戦「第49回愛チャンピオンS」は14日、首都ダブリンのレパーズタウン競馬場で8頭で争われた。日本から参戦したシンエンペラー(牡3=矢作)は直線、懸命に末脚を伸ばし3着。予定通り、ここをステップに来月6日の凱旋門賞(パリロンシャン)に照準を合わせる。G1初参戦のエコノミクス(牡3=英W・ハガス)は追い比べを制して4連勝、昨年の覇者オーギュストロダン(牡4=愛A・オブライエン)が首差2着に入った。
 人馬ともに最後まであきらめなかった。シンエンペラーは8頭立ての3番ゲートからスタート。4頭出しで臨んだ地元のA・オブライエン厩舎ルクセンブルクが逃げる。それを見ながら中団のインでじっくり構えた。勝負どころの4角手前は欧州勢の包囲網。動きづらいポジションに入りながらも直線、進路を確保するとゴール前は外から伸びるロスアンゼルスと馬体を併せてグイッとひと伸び。3着争いには競り勝った。坂井は「厳しいレースだったが強い相手がそろっていたし、悲観する内容ではなかったと思います。(結果は)残念でしたが、僕自身も成長して凱旋門賞に向かいたいと思います」と大一番に向けて前を向いた。

 前走ダービー3着後は栗東近郊のノーザンファームしがらきでリフレッシュ。7月30日に帰厩し、先月26日にフランスへ。滞在先であるシャンティイの清水裕夫厩舎で調教を積み、遠征初戦を迎えた。矢作師は「厳しいレースでした。暑くて日本で状態を上げられなかったけど、こちらで状態を上げて、まだ7、8割の中で頑張ってくれた。勝ちに来たので悔しいけど適性のある馬を連れてくれば通用するという手応えをつかめた」と振り返った。

 全兄ソットサスは20年このレース4着をステップに凱旋門賞を制覇。その血を矢作師が高く評価し22年8月のアルカナ社セールで藤田晋氏が210万ユーロ(当時約2億9000万円)で落札。あれから2年、欧州最高峰の頂上にアタックするチャンスが巡ってきた。「状態を確認してからだが追い切りを2本消化して向かいたい」と次走を見据える。矢作師が凱旋門賞に管理馬を起用するのは22年ステイフーリッシュ(14着)以来、2度目。愛チャンピオンS組は過去10年で7頭が馬券に絡んでいる重要ステップだ。この日の結果を受け、ブックメーカー各社はオッズを上方修正、英ウィリアムヒル社は4番人気の11倍に設定。有力馬の一頭としてロンシャンに乗り込む。

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