【ボートレースコラム】水神祭にフライング… 井上忠政 初めてのSGで悲喜こもごも
2024年11月05日 04:30
ボートレース
舞台となる戸田は2012年8月6日にデビュー初優勝を果たした思い出の水面。しかも“捲り屋”の井上にとっては願ってもないレース場だった。
「SGは初出場だけど、いつも通り走りますよ」
平常心を心がけて挑んだ大舞台。迎えた初日はオープニング1R。しかも1号艇での登場。エンジンもそこそこで、即水神祭の期待もかかったが、イン起こしが少々深くなり、カド5コースの吉川貴仁に捲りを浴びてしまい3着となった。
2日目は4着、3日目は3、5着と予選突破は少々厳しくなったが予選ラストの4日目6Rに、その時は来た。2号艇にもかかわらず“3カド”へ持ち出して本領の捲り一撃!
「やっぱりうれしいですね」と笑顔がはじけた。
ただ翌日(5日目)にインからコンマプラス01のフライングは、タマに傷だったか…。
「1着の獲り方や、その次の日にイン戦でフライングするあたりはボクらしいかな…と思いました。でも、1節間同じ感じで臨めたと思います」
今回の経験はかならず次へのステップとなる。まだまだ発展途上の男、“らしさ”はそのままで地力をもっとつければ、来年あたりはさらなる飛躍も期待できそうだ。
ちなみに現在は地元・住之江のG1高松宮記念で連日奮闘中(6日まで)。得点率12位で予選突破を果たした。残り2日間の走りに期待したい。(柳川 哲也)