タイトルホルダーの復活に期待する。競走中止となった今春の天皇賞から復帰3戦目。1戦ごとに上昇カーブを描いている。前走・ジャパンCの最終追い切り直後、手綱を取った主戦・横山和は「反応は良くなっているけど、僕としてはもうひとつ、はじけてもいいかなというのが本音です」と明かした。天皇賞・春、宝塚記念を連覇した昨年の状態にはあと一歩及ばないと感じたのだろう。それでも、本番ではハイペースで逃げたパンサラッサの2番手から5着に粘った。同騎手も「いい頃の雰囲気に戻ってきている。今後も期待できます」と復調の手応えをつかんだ。 一昨年の有馬記念(5着)は菊花賞優勝の目に見えない反動、昨年(9着)は凱旋門賞の疲れが尾を引いていたのだろう。中山コースは先行力を発揮しやすい舞台。コーナーが6つある中山2500メートルコースはコーナーごとに息を入れやすいのでタイトルホルダーの先行力を一層生かせる。 パンサラッサはジャパンCで引退。今度は主導権を握れる組み合わせになりそうだ。G13勝馬の本領を発揮する舞台になる。