リオ五輪 聖火リレーで失態…式典でジャガー暴走し射殺、非難殺到

2016年06月22日 13:54

五輪

 ブラジル北部のマナウスにある陸軍の「ジャングル戦闘教育センター」で17歳になるオスのジャガーが射殺された。21日に陸軍が発表したもので事件発生は20日。この日は同センター内でリオデジャネイロ五輪の聖火リレーが行われ、併設の動物園から「ジュマ」という名のジャガーをセレモニー用に連れてきていた。しかし陸軍側が「おとなしくて従順だった」というジュマはリーシュコードを握っていた飼育員の手を離れて暴走。そのままリレーのコースから動物園へと舞い戻った。麻酔銃を使用したものの効果は見られず兵士に向かってきたためにやむなくピストルを使用。頭部を撃たれたジュマは息絶えた。
 地元の五輪組織委員会はフェイスブック上で「つながれた動物のそばで聖火リレーを行うことは間違っていた。こんなことが起こってとても悲しい」とコメント。管轄下にあったIbama(環境・再生可能天然資源院)は「このイベントでジュマの参加は認めていなかった」と陸軍側が無許可で“演出”を行ったことを公表した。Ibamaの専門家、ディオゴ・ラグロレッタ氏は地元メディアの取材に答えて「ジャガーは常に野生動物。飼い慣らされることは絶対にない」と陸軍側の認識の甘さを指摘。絶滅危惧種を五輪の聖火リレーの最中に失うという“失態”には、国内外から批判が集まっている。

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