日立製作所 タイブレークサヨナラ勝ち!中村良殊勲打
2016年07月21日 05:30
五輪
心は熱く、頭は冷静だった。2―3の延長12回2死満塁。日立製作所の5番・中村良が外角直球を逆らわずに右前へ打ち返した。一塁上で2走者の生還を見届けた。「ついに最後の最後に来たなと。チャンスで打つのが自分の仕事なので」とナインの手荒い祝福に表情を崩した。
昨年は1回戦負け。自身は1安打に終わり「ドームの借りはドームでしか返せない。去年の残像は残っていた。壁をこじ開けたいと思っていた」と振り返った。今季はコーチを兼任し3安打。リベンジしてみせた。
今夏で休部が決まったPL学園出身。「PL出身の選手がそれぞれの舞台で活躍すること。“PLここにあり”でやっていきたい」と語気を強めた。創部100年目の節目の年に快勝発進を決めた和久井勇人監督は「(中村良は)何とかしてくれると思っていた」と称えた。