J秋春制に強いこだわり 協会内から批判続出

2010年07月24日 12:02

サッカー

犬飼会長まさかの退任、小倉氏が次期会長就任へ
 日本サッカー協会の犬飼会長がわずか1期で退任する見通しとなった。強引な協会運営が引き金となり、内部から不満の声が漏れていたことが背景にあるとみられる。

 Jリーグの秋春制への移行を強く唱え、現場の声を優先して反対の立場を取った鬼武チェアマン(当時)と対立した。協会内での調整が不十分だったにもかかわらず、自らの考えを押し通す姿勢が目立ち、協会職員も戸惑いをみせていた。

 犬飼氏は2年前、川淵会長(当時)から後継指名を受け、Jリーグ専務理事から大抜てきされた。今月の役員改選では「2期4年できる」ことが条件の一つで、当初は続投が既定路線とみられていた。本人も「やらしてもらえるのなら、やりたい」と2期目に意欲をのぞかせていた。

 だが、25日の理事会、評議員会を控え、ある理事は「彼(犬飼氏)を推さない勢力はけっこうある」と話していた。岡田監督を支持し続け、W杯南アフリカ大会でベスト16入りした成果も追い風にはならなかった。協会内の不人気は解消されず、人望が厚い小倉副会長の昇格案が浮上した。

 8月で72歳になる小倉氏は来年でFIFA理事を退任することが決まっている。その小倉氏が担ぎ出されたことに混迷の深さが表れている。

おすすめテーマ

2010年07月24日のニュース

特集

サッカーのランキング

【楽天】オススメアイテム