【オシム分析2】強豪苦戦した決勝T 瞬間的な「走力」カギ

2014年07月03日 10:28

サッカー

 日本は次のW杯に向けて動きだしているが、ブラジルではベスト8が出そろった。決勝トーナメント1回戦を終えて、結果的には“順当”な顔ぶれになったが、8試合中5試合が延長、うち2試合がPK戦と接戦が多く、ブラジルやアルゼンチンが負けても不思議ではないほどだった。
 格下が強豪に勝つ「ジャイアントキリング」を予感させるような試合が続き、見る者を楽しませてくれている。強豪のふがいなさを嘆くよりはドイツを追い詰めたアルジェリアなどを褒めるべきだろう。ナイジェリアも途中までフランスに勝ってもおかしくなかった。

 今回のブラジル大会で勝敗を分けている要素は、やはり走力だ。ただし、長い距離を走れるというだけでなく、瞬間的なスピードが決定的な重要性を持つ場面が多い。持久力とスピード。2つの意味で「走るサッカー」への進化が見える。

 ファイティングスピリットでは米国も見事だった。ここ20年伸びてきて注目に値する。「経済的に豊かでサッカー以外のスポーツも盛んな国」でどのようにサッカーを強化・普及してきたのか、日本にとっては参考になるのではないだろうか。

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