なでしこ 中国に敗れ五輪絶望的 屈辱未勝利 ロンドン銀チームが…
2016年03月04日 21:26
サッカー
女子サッカーのリオデジャネイロ五輪アジア最終予選が4日、大阪市内で行われ、自力での五輪出場が消滅していたなでしこジャパンはキンチョウスタジアムで中国と対戦。2点を追う後半20分にFW横山久美(22=長野)の今大会初ゴールで1点を返したものの1―2で敗れ、通算1分け2敗で4大会連続の五輪出場が絶望的となった。
日本は1―1で引き分けた2日の韓国戦から先発3人を入れ替え、DF鮫島、MF阪口、MF中島が先発復帰。復帰濃厚と見られていたDF岩清水や2試合連続スタメン中だったMF川澄はベンチスタートとなった。
すでに自力での五輪出場が消滅していた日本にとって、奇跡の逆転切符をつかむためには残り3戦全勝が絶対条件。だが、現実はあまりに厳しかった。前半14分、MF川村の自陣でのバックパスをMFジャン・ルイに拾われ、そのままドリブルで持ち込まれて先制を許すと、後半13分にはMFグー・ヤーシャに左クロスを左足で決められて2点を追う苦しい展開となった。
後半あたまから川村に代えてFW岩渕を投入していた佐々木監督は、後半23分には中島に代えて川澄を、同42分にはサイドバックの鮫島に代えてFW高瀬をピッチへ送り出したが、追撃は後半20分にゴール前でボールを奪った横山のゴールによる1点だけ。引き分けでも五輪出場が絶望的となる1戦で、痛い敗戦を喫した。
FIFAランク4位の日本に対し、中国は17位。11年W杯ドイツ大会で優勝し、12年ロンドン五輪と昨年のW杯カナダ大会はともに準優勝と最近の世界大会3大会で好成績を収めてきたなでしこジャパンだったが、格下相手になでしこらしい試合を見せることはできなかった。初戦(2月29日)のオーストラリア戦で3失点大敗を喫すると、続く韓国戦(3月2日)は先制しながら追いつかれてドロー決着。4大会連続となる五輪出場を果たすには残り3戦を全勝して他国の結果を待つしかなかったが、3戦で1勝もできないというまさかの結果で、リオ五輪出場は数字上わずかに可能性を残すだけとなった。
6チーム総当たりのリーグ戦形式で行われている今大会は、上位2チームがリオデジャネイロ五輪への出場権を獲得。1分け2敗で5位の日本は、7日にベトナム、9日に北朝鮮と対戦する。
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