迫る降格圏…低迷レスターの“元凶”バーディー不振のワケとは
2016年12月06日 12:00
サッカー
低迷の元凶と批判されているのがFWバーディーだ。9月10日のリバプール戦以来約3カ月もゴールから遠ざかり、公式戦連続無得点は16試合(リーグ戦10試合)まで伸びた。“神っていた”1年前とは正反対。昨年は8月29日ボーンマス戦から11月28日マンチェスターU戦まで、リーグ11試合連続得点を挙げてプレミア新記録を樹立した。
今季は公式戦21試合で3得点。同16試合と限られた出場機会で5得点を挙げている岡崎に及ばない。指揮官は「昨季よりマークが厳しくなった」とした上で「もっと強引にゴールを狙うべき」と積極性を要求。バーディーの今季リーグ戦のシュート数は計17本で、マンチェスターUのFWイブラヒモビッチの66本と比べると約4分の1とかなり少ない。またシュート決定率も昨季20.9%から今季は11.8%まで低下している。
岡崎とのコンビ減少が不調の一因との指摘もある。昨季リーグ38試合中26試合で先発2トップを組んだが今季は同14試合中6試合。英紙サンは11月に「岡崎は昨季、蛾(が)が光に吸い寄せられるようにDFを引きつけ、バーディーが動けるスペースを生み出したが、今季は一緒のプレーが減った」と報道。ガーディアン紙も10月に「昨季の中盤とバーディーをつなぐ岡崎のプレーは重要だった」と伝えていた。
DFシンプソンは「相手が引いて守ることが多くなりスペースがない」とバーディーのスピードを生かせていない現状を説明。岡崎も「(スペースが少ない)今はバーディーも足元で受けなきゃいけない。感覚的に昨季と同じようにできないところもあるだろうし…」と背番号9を思いやった。またMFマフレズからのパス減少や、昨季速攻の起点となったMFカンテの移籍なども影響していると報じられている。
イングランド1部で優勝チームが翌シーズンに降格すれば、37~38年のマンチェスターC以来79年ぶり。歴史的屈辱を避けるためには、アマチュアの8部からはい上がった苦労人エースの復活が不可欠だ。