柴崎「十分にプレーできる」自信得た!テネリフェ移籍後初先発
2017年04月04日 05:30
サッカー
得点には絡まなかったが、要所で質の高さを見せた。ボール保持率を高めるため4―2―3―1の左MFで起用され、前半6分にいきなりクロスを配給。ロングボール中心の展開でボールタッチ数は少なかったが、逆サイドにも位置を変えて中盤を支えた。後半6分に絶妙な胸トラップで相手を抜き去り、20分にはペナルティーエリア内に飛び出した味方にスルーパス。見せ場をつくった。
16年クラブW杯は鹿島の左MFとして出場し、Rマドリードとの決勝で2得点を挙げた。本職のボランチだけでなく複数ポジションをこなせるのは証明済みだ。マルティ監督も柴崎の起用法について「彼がトップ下、センターハーフのほか両サイドでプレーできると思っている」と説明。3月19日のレウス戦では守備的MFとして新天地デビューしたが、移籍後2戦目の今回は柔軟性を示してみせた。
移籍直後はクラブ医師から「不安障害」の可能性も指摘され、体調不良で出遅れたが、夢のスペインでやっと軌道に乗った。柴崎は「少ないボールタッチの中で感触をつかめた部分もある。次の試合に生かせる」と振り返り、「日本よりリズムが速かったり、激しさがあるのはもちろんですし、そこに少しずつフィットできている」と自信を口にした。初先発の手応えを胸に、ここからギアを一気に上げていく。