本田、ミランに別れ サンシーロ最終戦で惜別弾「ありがとう」
2017年05月23日 05:30
サッカー
ホーム最終戦。本田の価値を改めて示す直接FKだった。後半12分から4試合ぶりにピッチに立つと、1―0で迎えた28分に見せ場がやってきた。約25メートル中央でFKのチャンス。ボールを離さずキッカーに名乗り出た。短い助走から一気に左足を振り抜くと、ボールは高速回転でカーブし、右隅に突き刺さった。ミランでのゴールは16年2月14日のジェノア戦以来、1年3カ月ぶり。今季初ゴールを挙げた背番号10に、仲間たちは駆け寄って手荒く祝福した。
苦しみ抜いたシーズンだった。この試合が今季リーグ7戦目。昨年12月から今年4月まで16試合連続でピッチに立てず、いつしかベンチを温める姿が当たり前になっていた。それでも、腐らず地道な努力を怠らない姿勢は多くのチームメートに尊敬され、本田を構想外としたモンテッラ監督にも「チャンスを与えられれば裏切らない。皆の手本だ」と手放しで称えられた。プロ意識の高さが生んだ一撃だった。地元紙も軒並み高評価。トゥット・スポルトは7点をつけ、「リーグ出場7試合目だったが、外科医の執刀のように精密なFKを決めた」と絶賛した。
14年1月にCSKAモスクワから鳴り物入りで加入した本田は、14〜15年シーズンに開幕から7試合で6ゴールと存在感を示したが、昨季と今季は1ゴールずつと期待には応えられなかった。今年6月末にミランとの契約が満了する。米MLSシアトルからのオファーは断り、今後も欧州での移籍先を模索。スペイン紙には来季スペイン1部に昇格するレバンテが獲得に乗り出したと報じられている中、本田サイドはイングランドやスペインなどを中心にトップリーグを希望している。
試合後は報道陣に対し「ありがとうとミランのファンに言っておいてください」とだけ話した。惜別ゴールは本田の新たなサッカー人生への始まりとなった。
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