代表に選ばれる重み
2017年06月03日 11:00
サッカー
この25年で日本代表の選択肢は広がった。以前は日本リーグや大学リーグで活躍する選手を中心に日本代表は編成されたが、Jリーグ開幕後はJリーガーが大半となった。今では本田や香川、長谷部ら多くの日本人選手が世界各国でプレーし、代表に招集されている。そして海外では2部や3部まで含めると200〜300人の日本人がいるという。さらに10代では久保のように10歳でスペインへ渡ってバルセロナで育った選手もいる。他にも両親の仕事の関係で、海外で育ち、海外のクラブで腕を上げている日本人もいるという。今の代表はそれだけ多くの“候補”の中から選ばれている。
かつて南米などでは、クラブや代理人が代表監督に頼み込んで、代表に選出してもらうことがあったという。代表に選ばれるには微妙なレベルの選手でも、代表歴があれば移籍金が何倍にもなる。そこで頼み込んで箔(はく)を付け、移籍金をつり上げてしまうのだ。今はそういうことはできないが、昔はそんなこともありだった。
もちろん選手にとっても代表に選出されることは大きい。代表ならではの厳しさや競争は選ばれないとわからないし、代表で感じたものを生かせば成長につながる。さらに引退後に「元代表」の肩書はメリットがある。代表選手は選出されたことを大事にしてほしい。 (専門委員)
◆大西 純一(おおにし・じゅんいち)1957年、東京都生まれ。中学1年からサッカーを始める。81年にスポニチに入社し、サッカー担当、プロ野球担当を経て、91年から再びサッカー担当。Jリーグ開幕、ドーハの悲劇、ジョホールバルの歓喜、W杯フランス大会、バルセロナ五輪などを取材。
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