ハリルJ“仮想セネガル”マリ戦、W杯仕様のハイライン戦術試す
2018年03月23日 05:30
サッカー
理想の攻撃の形を構築することは放棄。守備面では大胆な戦術に打って出る。指揮官は守備陣に「勇気を持ってDFラインの設定を高くしよう」と厳命した。W杯対戦国にはコロンビアにファルカオ、セネガルにマネ、ポーランドにレバンドフスキと強力FWがそろうため、オフサイドラインを自陣ゴールから遠ざけ、可能な限りペナルティーエリア内に相手を入れないことが得策と判断。槙野は「今まで以上のチャレンジを要求されている」と明かした。
前線からのプレスが機能しなければ、簡単に裏を突かれる危険性があるが、決断を後押ししたのが昨年11月のベルギー遠征だ。ブラジル戦(●1―3)の前半は相手を恐れるあまり、最終ラインが下がり3失点。ライン設定を上げた後半は1点を返し、ハリルホジッチ監督は「後半だけなら勝っていた」と豪語した。セレソンとの対戦で好感触を得た戦術をブラッシュアップする。
指揮官はミーティングでマリ、ウクライナ戦の2試合でケガ人を除く全選手を起用する方針も伝えた。宿舎では面談を希望する選手を部屋に招き、守備重視の戦術の中で個々の特長を出す方法を説くなどコミュニケーションを図っている。「偉業を成し遂げるために何が必要かを伝えている。3月の2試合で勝利のスパイラルをつくりたい」。“アンチフットボール”と取られかねない発言も結果を追求するからこそ。2大会ぶりの決勝トーナメント進出へ、リアリストに徹する。
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