西野新監督 選手尊重で16強へ!岡崎、本田、香川「見たい」

2018年04月13日 05:30

サッカー

西野新監督 選手尊重で16強へ!岡崎、本田、香川「見たい」
就任会見場を後にする日本代表の西野監督 Photo By スポニチ
 6月14日開幕のW杯ロシア大会に出場する日本代表の西野朗新監督(63)が12日、都内で就任会見に臨んだ。選手を徹底管理して信頼関係を損ねたバヒド・ハリルホジッチ前監督(65)を反面教師にして、選手の自主性を重んじる指導法を示唆。早ければ来週中にも渡欧し、海外組の状態を直接視察する可能性も浮上した。短い期間でチームに一体感を醸成させ、2大会ぶりの1次リーグ突破を目指す。 【日本代表日程
 無数のフラッシュを浴びながら、西野新監督が口を開いた。所信表明会見は約50分。通訳に言葉をかぶせながらマシンガントークを繰り広げたハリルホジッチ前監督とは対照的に、ゆっくりと言葉を紡いだ。強調したのは選手の能力を信じる思い。「自分が選ぶメンバーを信頼しているので、個人のプレーに制限はかけたくない。日本の良さ、強さはグループでの力。連係であったり、連続でプレーできる選手を選びたい」。最低限の約束事は設けるが、個の力を最大限に発揮させるため、自主性を尊重する。

 チーム崩壊の過程を目の当たりにした技術委員長時代の反省を生かす。成績不振により解任された前任者はピッチ内外で選手を徹底管理。縦一辺倒の攻撃を主体とする戦術に異を唱えた本田、岡崎、香川を冷遇するなど反発は許さなかった。W杯メンバーに残りたい選手は指揮官の顔色をうかがうようになり萎縮。本来のパフォーマンスを発揮できず低調な試合を繰り返した。

 “放任主義”を打ち出すだけに、選手選考には最大限の力を注ぐ。さっそく14日のC大阪―FC東京戦から視察行脚をスタート。「大枠にはトータルで100人近い選手がいる。猶予があれば海外組の状況も直接、見に行きたい」と明かした。早ければ来週中にも渡欧し、右足首痛からの復帰を目指す香川(ドルトムント)、半年以上も代表から遠ざかる岡崎(レスター)らをチェックする可能性が浮上。「メキシコは(プレーオフに進出しなければ)4月に終わってしまう」と本田(パチューカ)の状態も気に掛けている。

 気になる選考ポイントについては「過去の経験、実績はある。プラスこれから1カ月の状況を正確に見極めた上で最高の化学反応が起こるグループを選びたい。攻撃的な思考を求め、得点を生むゲーム展開にしたい」と説明。目標は「1次リーグは突破したい。十分にチャレンジできる状況になると思う」と16強に設定した。W杯開幕まであと62日。限られた時間の中、“西野ジャパン”がダンディーに船出した。

 【西野 明(にしの・あきら)】

 ★生まれとサイズ 1955年(昭30)4月7日生まれ、埼玉県浦和市(現さいたま市)出身の63歳。身長1メートル82、体重72キロ。血液型A。

 ★現役時代 浦和西高から早大を経て、78年に日立(現柏)入り。司令塔タイプのMFで早大時代から日本代表として活躍。国際Aマッチ12試合1得点を記録。90年に現役引退した。

 ★指導歴 91年にU―20日本代表の監督に就任。94〜96年はU―23日本代表を指揮した。96年アトランタ五輪でブラジルを破る“マイアミの奇跡”を演出。Jリーグでは柏、G大阪などを率いてJ1通算歴代最多270勝を記録した。

 ★趣味 神社仏閣巡り。ウオーキングクラブにも所属している。ジムにも通い、体重は現役時代と同じ72キロをキープ。数字に強く、珠算は10段。

 ★モテモテ 早大時代は西野氏のプレーをひと目見ようと、西が丘サッカー場(現・味の素フィールド西が丘)に女性ファンが殺到。日立時代も練習場に連日400人を超える女性ファンが集まった。

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