なでしこ8大会連続W杯!豪とドローでB組2位 阪口夢決めた
2018年04月14日 05:30
サッカー
日本は後半18分、MF長谷川の折り返しに阪口夢が左足で合わせて先制。だが、同41分に同点に追いつかれた。すると、後半43分ごろ、ベンチに韓国―ベトナム戦の情報が入った。1―1で引き分ければ、日本とオーストラリアの勝ち抜けが決定する。日本は3分以上も最終ラインでボールを回し続ける“戦術”を選択し、勝ち点で並んだ韓国を総得点で上回った。先制点の阪口夢は「ベンチに確認するとこのままで良いということだったので、後ろでボールを回した」と話した。
16年3月のリオ五輪予選後、なでしこの黄金期を支えたベテランたちがチームを去った。高倉監督は世代交代を進めたが、若手が伸び悩んだ。昨年12月の東アジアE―1選手権は北朝鮮に敗れて優勝を逃し、今年3月の国際親善大会アルガルべ杯でもオランダに6失点大敗。指揮官は「予想以上にチームづくりに時間がかかった」とこぼすこともあった。
失敗は許されない大一番を前に、FW川澄を約2年ぶりに招集。FW岩渕が「ナホさんが来てチームの雰囲気が変わった」と話したように、川澄、DF鮫島、阪口夢らベテランを中心に選手はピッチ内外で会話を重ね、相互理解に努めた。この日も11年W杯優勝メンバーのDF宇津木が今大会初先発。経験を武器に強敵と向かい合い、苦しみながらも第一関門を突破した。