西野監督 マイアミの奇跡再現へ 欧州でW杯対戦国キーマンを直接視察

2018年04月20日 05:30

サッカー

西野監督 マイアミの奇跡再現へ 欧州でW杯対戦国キーマンを直接視察
欧州でW杯対戦国を直接視察する予定の、日本代表・西野監督 Photo By スポニチ
 6月14日開幕のW杯ロシア大会に出場する日本代表の西野朗新監督(63)がW杯対戦国のキーマンを直接視察する。19日に就任後初のスタッフ会議を開き、今後のスケジュールを確認。今月下旬から10日間程度の日程で渡欧し、欧州クラブ所属の日本人と、1次リーグ同組のコロンビア、セネガル、ポーランドの選手をチェックする方針を確認した。
 奇跡の再現へ、西野監督が“007”を買って出る。スタッフ会議終了後に「欧州視察は27日前後からになる。基本的には代表候補の選手に会ったり試合を見たりする。そこに(W杯)対戦国(の選手のいるチーム)のカードも入ってくれば」と明かした。香川、岡崎ら欧州組の状態確認に加え、W杯対戦国の選手も視察する方針。長谷部とポーランドのレバンドフスキ、コロンビアのハメス・ロドリゲスを同時チェックできる28日のバイエルンM―フランクフルト戦などが候補になる。

 22年前も直接視察が奏功した。日本を指揮してブラジルを破る“マイアミの奇跡”を演出した96年アトランタ五輪では開幕1週間前にニューヨークでのブラジル―世界選抜戦に足を運んだ。クリンスマン、デサイー、カズらが名を連ねた急造チームを圧倒したリバウド、ロナウドらに熱視線を送り、DFとGKの連係に難があると分析。本番では最終ラインの裏を突く狙い通りのロングボールから決勝弾が生まれた。

 西野監督は5月31日にW杯メンバー23人を発表することも明言した。ガーナ戦(同30日)のメンバーは同18日に発表し、国内合宿は3日後に開始するが、選手には所属クラブの最終戦後、最低でも3日のオフを与える方針。同19、20日にJリーグが開催されるため、国内組は同23、24日の合流となる。当初、予定していた練習試合も「必要性は感じていたが、優先はリカバリー」と見送る方向だ。

 「狂ったように練習したい」と鼻息の荒かったハリルホジッチ前監督とは対照的に休養を優先。14年ブラジル大会では大会前にハード練習を課したことも1次リーグ敗退の一因とされており、4年前の反省を生かす。対戦国分析と“ゆとり調整”がロシアでの躍進の伏線となる。

 ◆スイス戦は午前2時 日本サッカー協会は19日、W杯ロシア大会に臨む日本代表が6月8日にスイスのルガノでスイス代表と対戦する強化試合のキックオフ時間が午後7時(日本時間9日午前2時)に決まったと発表。

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