憲剛が“金字塔”、大卒でJ1最多419試合出場 自ら2発祝砲

2018年05月20日 19:20

サッカー

憲剛が“金字塔”、大卒でJ1最多419試合出場 自ら2発祝砲
<川崎F・清水>後半、川崎F・中村はゴールを決め「Y・M・C・A」のポーズで西城秀樹さんに哀悼の意を表する Photo By スポニチ
 【明治安田生命J1第15節最終日   川崎F3―0清水 ( 2018年5月20日    等々力 )】 川崎FのMF中村憲剛(37)が、20日のホーム・清水戦で“金字塔”を打ち立てた。トップ下でフル出場を果たし、2得点で勝利に大きく貢献した他、元日本代表MF藤田俊哉氏が持っていた大卒でのJ1最多出場となる419試合を達成した。
 中村にとってはまさに意義深い試合だった。16日に川崎Fと交流が深かった歌手の西城秀樹さんが、急性心不全のため63歳で死去。西城さんは川崎市に住んでいたことが縁となり、2004年7月の川崎市制80周年記念試合として行われたJ2「川崎F―横浜FC」戦のハーフタイムに登場。「YOUNG MAN」を熱唱して等々力のサポーターとともに「YMCA」ダンスで盛り上がり、それからは07年を除いてほぼ毎年、市制記念試合でハーフタイムショーを行ってきた。中村も「ショックだった」と言い、試合前にはスタジアム全体で黙とうを行い、選手はもちろん、全スタッフが喪章を付けて臨んでいた。

 その中で迎えた一戦。中村は前半19分に大島が奪ったFKを右足で直接たたき込んで先制。さらには2―0の後半12分には前からのプレスで相手のボールを奪い、16年3月19日のアウェー甲府戦以来となる1試合2ゴールをマーク。西城さんに捧げる「YMCA」の即興ゴールパフォーマンスも披露した。「ショックというか、残念だった。自分が(1試合で)2点取ることなんでそんなにない。ときに言葉で説明付かないことが起こることがある。ひょっとしたら(西城さんが)取らしてくれたのかな」。これが自身4度目となる1試合2ゴール。まさに天国の西城さんにささげる2発となった。

 チームもこれでホーム・等々力での連敗を2でストップ。中断前の一戦をきっちり白星で締めくくった。「しっかり毎日やることで結果が出る。サッカーはだからやめられない(笑い)。だから楽しい」と中村。16年にはJリーグのMVPにも輝いたミスターフロンターレが、自身のメモリアル試合、さらには西城さんの追悼試合で、最高の試合を見せた。

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