新「アジアの壁」冨安 井原超えW杯予選“CB最年少出場”だ!

2019年09月09日 05:30

サッカー

新「アジアの壁」冨安 井原超えW杯予選“CB最年少出場”だ!
ミャンマー戦が行われるトゥウンナスタジアムで柔和な表情でダッシュする冨安(撮影・大塚 徹)  Photo By スポニチ
 【サッカーW杯アジア2次予選   日本―ミャンマー ( 2019年9月10日    ヤンゴン )】 日本代表は10日、W杯アジア2次予選でミャンマーと戦う。8日は試合会場のトゥウンナスタジアムで非公開練習(冒頭15分公開)を行った。主軸の一人に成長したDF冨安健洋(20)は先発濃厚。20歳309日でのW杯予選出場となれば、Jリーグ発足後のセンターバックとして最年少記録となる。新「アジアの壁」が森保ジャパンに白星発進をもたらす。 【日本代表メンバー  日程&結果
 「最年少記録」を更新するのは、久保だけではない。20歳309日の冨安が出場すれば、Jリーグ発足後のCBでは最年少のW杯予選デビュー。歴代でも20歳での出場は、80年の越田剛史以来39年ぶりとなる。冨安は「頭の中は冷静に、でもアグレッシブにプレーしたい」と話す。もはや20歳の貫禄ではない。

 過酷な敵地での戦いもイメージできた。この日は急きょ、試合会場で練習。日本よりも長く、不ぞろいの芝。当たり前のように襲うスコール。冨安は「普通の雨ではない。(組み立てを)省く判断も必要になる」と言った。理想よりも現実。パスサッカーを捨てロングボールの多用、つまり空中戦も辞さない。1メートル87の高さは攻撃面でも大きな武器になる。

 この1年、成長曲線は右肩上がりだ。今夏、日本人CBとして初めてセリエA(ボローニャ)に移籍。CBに加え、右SBでも躍動し、5日のパラグアイ戦では二刀流の活躍を見せた。最終ラインで相棒を組む吉田主将はその姿を、かつて右SBからCBへ転向したスペイン代表DFセルヒオラモスに重ねるほど。攻撃力にも磨きがかかっている。

 この日、英メディアでは欧州ワンダーキッド・トップ20を発表し、冨安は堂々の10位に選出された。注目度は欧州全域に広がっている。「強いチームは現実的なサッカーで勝つ。内容より結果にこだわるべき」と冨安。J2福岡時代の恩師で、尊敬する井原正巳のW杯予選デビューは21歳の時。名実ともに新「アジアの壁」として、日本最終ラインに君臨する。

 ≪歴代でも39年ぶり≫DF冨安健洋のミャンマー戦(10日)時点の年齢は20歳309日。この年齢でW杯予選にセンターバックとして出場すると、93年のJリーグ創設以降ではCBの最年少デビューとなる。J創設以前も含めたW杯予選の20歳でのCB出場は、80年12月のシンガポール戦の越田剛史(20歳64日)以来39年ぶり。また、「アジアの壁」と呼ばれた井原正巳は89年5月の香港戦に21歳246日でデビューした。

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