今季限りでの現役引退を発表していたJ2千葉のMF佐藤勇人(37)が16日、クラブハウスで引退会見を行った。千葉の下部組織出身の勇人は00年にトップチームに昇格後、イビチャ・オシム氏の薫陶を受けてJ屈指のボランチに成長。06年には日本代表に選出された。しかし、10年に3年ぶりに復帰した千葉はその後、J2のまま。「自分の力のなさでJ1に上げられなかった」と悔やんだ。
選手とスタッフにも「プロとして20年やらせてもらったが後悔しかない」と伝え、「J1在籍時にあと1つ勝てば優勝というシーズンもあり、その時が来たら後悔しないようにやらないといけない」とバトンを渡した。会見には双子の弟で同僚の元日本代表FW寿人もサプライズで登場。花束を贈呈し労をねぎらった。