武蔵“待たせたな”A代表1号!E―1開幕、森保JAPAN白星発進
2019年12月11日 05:30
サッカー
鈴木は国際Aマッチ6戦目での初ゴール。「ホッとしました。自分だけで代表に来られたわけではない。皆にこのゴールをプレゼントしたい」。J1では2年連続の2桁得点をマークするもA代表では不完全燃焼が続いていた。先発した11月のベネズエラ戦はいいところなく1―4の惨敗。この日は札幌と同じ右シャドーで汚名返上に燃えていた。
今大会は国内のA代表と五輪世代を融合した編成。釜山入りした8日、森保監督はA代表組だけを集め「背中で見せられるように、前に立ってほしい」と要請した。その翌日の練習ではジョギングから先頭一列は全てA代表組。鈴木はこの日も指揮官から「プレーで引っ張ってくれ」と送り出されたという。得点以外の動きでは課題も残したが、足掛かりをつかんだ。
東アジアの覇権争い。森保監督はA代表では6月以来の3バックを選択した。「3バックで戦っている選手も多い。経験値を生かしながら戦うオプションとして」という狙いだった。J1最終節は7日に終わったばかり。ゲーム形式の対人練習を一度もできないまま初戦を迎えた。序盤は硬さも目立ったが、連係がかみ合い始めた頃、A代表と五輪世代が融合する形で先制点が生まれた。
終盤に1失点したが、2―1で勝ち切った。先月、A代表はベネズエラに4失点、U―22代表がコロンビアに0―2と完敗し、兼任監督の難しさが指摘され始めていた中での光明となった。次戦は14日の香港戦。五輪世代の経験値を高め、A代表の底上げを図る戦いは続く。
▼中国李鉄監督 初招集の選手もいたが、ベストを尽くしてくれた。残念ながら2点を奪われたが、最後までよく戦ってくれた。選手を称えたい。
【データ】
◆日本が初戦に勝利。E―1選手権8度目の出場(前身大会を含む)で03、17年に続き3度目となった。中国戦は00年以降、6勝5分けと11試合負けがない。 ◆日本は3バックを採用。今年6月5日トリニダード・トバゴ戦(△0―0)、同9日エルサルバドル戦(○2―0)に次ぎ森保ジャパン3試合目で、失点は初めて。