対策連絡会議の専門家も…コロナ猛威終息「予測困難」で見通し立たず
2020年04月04日 05:30
サッカー
▼賀来満夫医師 患者さんが全国で急増している。4月の開催は現段階では非常に難しい。できる限り、現段階で時間を延ばせるのであれば延ばしてほしい。(阪神の3選手が感染したが)全国どこでも発症する可能性がある。(新型コロナウイルスは)インフルエンザと比べて、明らかに長期間体内に定着するのではないかという情報、論文、研究報告が多い。(感染後の選手の復帰は)ケースバイケースだが、数カ月ということではないので2週間を目安に。1週間から2週間くらい、健康管理に十分注意して徐々に復帰していくというものではないか。
▼三鴨広繁医師 私見だが3月28日ごろから感染症の局面が明らかに変わってきた。この連絡会議で我々に第3の意義が課せられたと感じる。3番目のものは社会に対する責任。日本を代表する2つのスポーツ界が社会に対する責任を果たさなければいけない。4月末の開幕は極めて困難。では、いつになるか。これに対する答えは誰にも、全く分からない。感染のピークは4月から5月と考えていて、5月の終わりごろであれば何とかなるのでは。期待も込めてそういった一つの目安を提示させていただいた。いわゆる無観客試合も視野にあると思っている。
▼舘田一博医師 市中における蔓延(まんえん)期に入ってきた。2、3週間でピークアウトしていくことは非常に考えにくい。少なくとも4月の段階での開催は難しい状況というのが専門家の間でのコンセンサス。(政府の)専門家会議が出した基準より、さらに我々としては厳しい対応が必要ではないか。だんだん(感染者の)減少傾向が確認され、抑え込まれているという状況になれば、その時点で無観客試合であったり人数を制限した形の試合をできるかどうか、状況に応じて皆さま方と議論して考えていくことになる。