川崎F、零敗まさかの足踏み…特別なシーズンに異次元独走が招いた“珍事”
2020年11月22日 05:30
サッカー
これが優勝への重圧か。乾いたピッチに自慢のボール回しが分断され、相手の鋭い出足もあって序盤からミスを連発。GK鄭成龍(チョンソンリョン)の好セーブで何とか失点を防いでいたが、前半34分に決壊する。相手の裏へのロングパスに慌てて戻った谷口が大分MF野村の腕を引っ張ってPKを献上。谷口が一発退場となった上、先制を許した。鬼木監督は「そこはそんなに大きくないと思う」とメンタル面の影響を否定したが、明らかにいつもと違っていた。
それでも、意地は見せた。数的不利な状況でも選手交代やシステム変更を駆使して猛反撃。MF守田は「大学以来」というセンターバックに入り、リスクを最小限に抑えながらゲームをコントロール。後半22分にはDF山根の右ミドル、同24分にDF登里が左足シュートなどチャンスもつくった。守田は「ほぼチャンスをつくらせず良い内容のゲームができた」と後半を振り返った。
自力で優勝を決めるチャンスを逃したことで、史上初の珍現象が起きる可能性が出てきた。22日にG大阪が引き分け以下となれば、史上初めて試合のない日に優勝が決まる。大島は「そうなったら複雑な気持ちはありますけど」と正直な気持ちを吐露しつつ「積み重ねてきた部分もある」と切り替えた。まずは結果を待つことになる。
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