札幌DF進藤、C大阪へ完全移籍、決断の背景にさらに視野広げる意向
2020年12月14日 05:30
サッカー
15年に札幌U―18からトップチームに昇格。16年から徐々に主力へと成長し、昨季はDFながら6得点を挙げて11月の国際親善試合で日本代表に初選出された。「人生で一番うれしい出来事」と喜んだ代表入りだったが、試合出場はなし。自らの成長の必要性を痛感していた。15歳から札幌一筋で外を知らない。移籍決断の背景には、新しい環境に身を置くことでさらに視野を広げたいという考えがあったとみられる。
今季は開幕から12試合連続で先発出場。ここまで21試合に出場しているが、10月10日の湘南戦以降はケガの影響もあって出場していない。定位置だった3バックの右は、日本代表経験も持つ新人DF田中が務めていた。
移籍先となるC大阪は今季、現在4位。3位以上に与えられる来季のACL出場権獲得の可能性を残す。ロティーナ監督の今季限りでの退任が決定し、後任は確定していないが、ステップアップとなるクラブでさらなる厳しい競争に挑む。
進藤は右足首痛の療養中で、8日から始まった千葉キャンプは不参加。19日の最終節・浦和戦(埼スタ)も出場しない。クラブはサポーターへのあいさつの場としてシーズン終了後の会見を予定しているという。道産子で「しゃべり」もさえる三枚目キャラ。サポーターから愛された背番号3が新天地でさらなる輝きを放ち、札幌へ恩返しする。