川崎Fにまたアジアの壁…ACL8度目挑戦も前回覇者蔚山にPK戦で16強敗退
2021年09月15日 05:30
サッカー
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一歩も引かなかった。蔚山は前回覇者で、柏などで活躍した元韓国代表DFの洪明甫(ホンミョンボ)監督が率いる今季もリーグ戦首位と好調。過去の対戦でも敵地では3戦全敗と圧倒されており、鬼木監督も「自分たちの強みを出さないと、勝てる相手だと思っていない」と警戒していた。序盤は主導権を握られたが、システム変更などで対応し、後半からは逆に圧倒。徐々に追い詰めたが、最後まで得点を奪えなかった。
逆境との戦いでもあった。酷暑の中の連戦で谷口、旗手、車屋ら主力にケガ人が続出し離脱中。今月5日にはルヴァン杯で敗退し、この日もベンチに2人のGKを入れる緊急事態だった。さらに延長後半10分には、抜群の安定感を見せていたDF山村が負傷退場。今後に向けさらに厳しい状況へと追い込まれた。
それでもJリーグ王者の意地は見せた。「選手は最後の最後まで走りきってくれた」と指揮官。8度目のACL出場で悲願のアジア制覇はまた来季以降へ持ち越しとなったが、この悔しさをバネに残されたリーグと天皇杯のタイトルを全力で獲りにいく。