磐田 3季ぶりJ1に帰ってきた 鈴木監督、服部HC、ゴンコーチ…黄金期知る男たちが名門再建

2021年11月15日 05:30

サッカー

磐田 3季ぶりJ1に帰ってきた 鈴木監督、服部HC、ゴンコーチ…黄金期知る男たちが名門再建
<水戸・磐田>J1昇格を喜ぶ大井(前列中央)、服部ヘッドコーチ(前列右端)ら磐田イレブン(撮影・西海健太郎) Photo By スポニチ
 【明治安田生命J2第39節   磐田3-1水戸 ( 2021年11月14日    Ksスタ )】 明治安田生命J2リーグ首位の磐田は水戸に3―1で快勝し、3季ぶりのJ1昇格を決めた。前半12分、DF大井健太郎(37)が先制弾。後半6分には得点王を狙うエースFWルキアン(30)の今季22ゴール目など3発を浴びせた。勝ち点は86となり、3試合を残して3位・長崎との勝ち点差が12となり、J1昇格の2位以内が確定した。
 試合終了の笛がケーズデンキスタジアムに鳴り響く。先制点を決めたDF大井らは青空に向かって両拳を突き上げ、FWルキアンは膝をついて喜びに浸った。

 開幕2連敗で始まり、10月末には鈴木政一監督が体調不良で離脱したが、4連勝、16戦無敗と安定した戦いを続けた。代わって指揮を執る服部年宏ヘッドコーチ(HC、48)は「ホッとしたのが一番。周りはいつかはと思っていただろうが、とにかく早い段階で決めて、一日でも早く監督の心配事を取り除きたかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 昨季は前半戦の不振が響き6位。フベロ監督に代わり昨年10月から鈴木監督が就任し立て直しを図った。今季は中山雅史コーチらかつての磐田の黄金期を彩ってきた当時の選手たちがスタッフ入り。昨季J1のG大阪から期限付き移籍し、司令塔としてゲームをつくってきたMF遠藤らと攻撃的なサッカーを追求してきた。

 この日もベテランを中心とした攻撃力は健在。後半6分には30歳のFWルキアンがリーグトップの22得点目。冷静に統率した41歳の遠藤は「攻め急いだり慌ててゲームを進めたりすることが少なくなった。最大の目標を達成できてうれしい」とチームの成長を笑顔で語った。

 昨季42戦58得点から、今季はここまで39戦でリーグ最多の71得点。今季自己最高10ゴールをマークした32歳のMF山田は「自信を失いそうになった時もあったが、今季でJ1でもやれる自信がついた。来年J1で何ができるか楽しみ」と早くも来季のJ1舞台に思いをはせる。

 残り3試合。「3試合、勝ちきれば優勝も決められる」と服部HC。J1昇格に初のJ2制覇で花を添える。

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