森保ジャパンのエースは俺!セルティック大然、鮮烈デビュー開始4分弾
2022年01月19日 05:30
サッカー
ポステコグルー監督からラブコールを受けて加入した。前所属の横浜に20年夏に加入した際、クラブのスタイルに慣れない時期も起用を続け、昨季のJ1得点王まで素質を開花させてくれた恩師こそ、この「ボス」。新天地でも横浜での前田のプレーを見続けていたという指揮官は「地球の裏側まで来てすぐに適応するのは簡単でないが、やれると確信していた」と絶賛した。
驚異的なスピードに加え、それを何度も反復できる持久力が前田の真骨頂。その原点は、大阪府の実家近くにある、古くは万葉集にも詠まれた「二上山」にある。獣医師の父の伸幸さん、動物病院を経営する母の幸枝さんの下に5人きょうだいの2番目で生まれた前田は、2歳から大人の足で片道1時間かかる標高約500メートルの山道を上り始めた。小学校入学まで保育園登園前に毎朝、きょうだいと一緒に砂利の道を走って上り、駆け降りた。
日本人離れした能力を生かして初めて海外挑戦したのは19年夏。ポルトガル1部マリティモに加入した。通訳不在でも持ち前のコミュニケーション能力で打ち解け、リーグ23試合で3得点を挙げた。だがクラブ本拠地がある大西洋沖のマデイラ島は日本人が自身の家族しかいなかったという環境で、新型コロナ禍での安全を優先し帰国。横浜で昨季36試合23ゴールを挙げてリーグ得点王とベストイレブンに輝き、願い続けた海外再挑戦を実現させた。
「僕はうまい選手ではないので、がむしゃらに戦って点を取るところを見てほしい。監督の戦い方を知っているし、もっと良くなる」と自信を示した前田。その好調ぶりは、W杯アジア最終予選で佳境を迎える日本代表にとっても好材料だ。19年夏の南米選手権以来の招集となった昨年11月のオマーン戦、ベトナム戦ではベンチ外。古橋、三笘をケガで欠く今こそ、韋駄天(いだてん)の登場に期待が高まる。
≪4分縮めた≫セルティックで先発デビューした前田が前半4分にゴール。日本から欧州1部リーグのチームに移籍した日本人選手(再渡欧を含む)では、19年8月3日にFW中村敬斗(オランダ1部トウェンテ)がPSVアイントホーフェン戦で決めた前半8分を上回る先発最速ゴールとなった。
◇前田 大然(まえだ・だいぜん)1997年(平9)10月20日生まれ、大阪府出身の24歳。山梨学院高から16年にJ2松本加入。17年はJ2水戸に期限付き移籍。19~20年はポルトガルのマリティモに期限付き移籍してプレー。20年夏に横浜で国内復帰し、21年には23得点でJ1得点王に輝いた。19年南米選手権でA代表デビュー、21年東京五輪ではフランス戦でゴール。1メートル73、67キロ。
おすすめテーマ
2022年01月19日のニュース
特集
サッカーのランキング
-
鈴鹿加入のカズ 大学生と練習「エネルギーをもらえる」
-
鹿島MFピトゥカ 今季のロケットスタート誓う「最後にはタイトル獲得できると信じている」
-
鹿島の19歳MF荒木遼太郎 夢のW杯へ「食らいついていきたい」
-
高知キャンプ中のJ2新潟 4日間活動停止 寺川強化部長「中途半端にトレーニングをして広げるよりは」
-
なでしこ岩渕真奈がコロナ陽性判定 アジア杯直前 濃厚接触者はなし
-
川崎F脇坂 代表生き残りに意欲「味方の良さを早く知って引き出せるように」
-
神戸が和歌山キャンプ実施へ 沖縄キャンプは新型コロナ拡大で中止
-
G大阪の新エンブレム&ロゴに込められた熱い思い 日本のスポーツ文化の中心へ新たなる挑戦
-
下腿骨折のユトレヒト前田直輝「これがユトレヒトの最後の試合にならないように強くなって戻ってきます」
-
関東1部昇格の南葛SC 元日本代表・今野獲り、加入発表の稲本とW獲得も
-
森保ジャパンのエースは俺!セルティック大然、鮮烈デビュー開始4分弾
-
日本代表FW事情 故障、得点力不足…大迫次第で大然が1トップ候補にも
-
旗手MOM!チーム最多ラストパス3本で好機演出 代表入りへ猛アピール
-
川本治氏 旗手、運動量と守備への戻りで存在感 大然は最高のスタート
-
井手口 大然、旗手に続いて上々デビュー、堅実プレーに地元紙も好評価
-
パリ五輪世代・西尾 屈強フィジカル見せた、W杯最終予選飛び級デビュー狙う
-
山根 人生懸け挑戦「できることを表現することが大事」、謙虚に意気込み
-
稲垣 得点力武器に定着目指す「出し切りたい」、昨季自己最高の12ゴール
-
JFL鈴鹿移籍のカズ 新天地でも調理師、トレーナーら「チームカズ」が完全サポート
-
レバンドフスキがFIFA最優秀選手、メッシ抑え2年連続「名誉と喜び感じる」
-
ポルティモネンセ中島 2戦連続フル出場、代表候補のコンディション注目
-
FC東京・田川 ポルトガル1部サンタクララへ期限付き移籍「成長してきます」
-
J2大分・下平新監督「J1復帰はマストの課題。自分が来た使命」、1年でのJ1復帰へ勝ち点「84」目標