プロ5年目のFW山田寛人、C大阪でのJ1初ゴール 「きつかった」半年間乗り越えて新たな一歩

2022年03月19日 19:52

サッカー

プロ5年目のFW山田寛人、C大阪でのJ1初ゴール 「きつかった」半年間乗り越えて新たな一歩
<C大阪・札幌> 前半、先制点を決めガッツポーズのC大阪・山田 (撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 【明治安田生命J1第5節   C大阪2ー2札幌 ( 2022年3月19日    ヨドコウ )】 第5節でC大阪は札幌と対戦し、2―2で引き分けた。2度追いつかれて今季初の2連勝は逃したが、プロ5年目のFW山田寛人(22)がアカデミーから育ったC大阪でのJ1初ゴールを決めた。
 前半25分、高い位置でのボール奪取からチャンスを迎え、元日本代表MF乾のラストパスに反応。冷静に右足を振り抜き、GKの頭上を抜くシュートを突き刺した。

 期限付き移籍をした仙台ではJ1の舞台でゴールを決めたことはあったが、U―18から育ったC大阪ではこれが初めて。「(ここまで)めちゃめちゃ長かった。情けないなと思いますけど…」。苦笑いを浮かべながら、トップに昇格してからの日々を思い返した。

 プロ1年目では尹晶煥監督に期待されてACLなどで出場機会を得ながらも、ゴールは奪えなかった。その後、琉球や仙台へと期限付き移籍をして成長するも、昨季にC大阪へと復帰してからも出場機会はなかなか訪れず。開幕前のキャンプでは左サイドバックを任されることもあった。

 「1年目はACLには出られたけど、あまり関われなかった。2年目も(U―23チームとして)J3で出ることが多く、ロティーナ監督の信頼を勝ち取れなかった。昨年は仙台で自信をつけた中でも、クルピ監督の信頼を勝ち取れなかった。その半年間はきつかった」

 昨年8月に成績不振から監督交代があり、小菊監督が就任。そこから信頼して起用されるようになり、ようやくJ1でのリーグ戦でゴールが生まれた。

 「監督に凄く期待されていることが分かっているし、毎試合、結果を出さないと無駄になってしまう。(今は)やっとFWのあり方、やり方を見つけてきた段階。もっともっとアイデアやパターンを増やして誰にも負けない選手になりたい」

 ゴール直後、小菊監督のもとに駆け寄り、抱き合って喜んだ22歳。万能型のFWが、プロ5年目にして新たな一歩を踏み出した。

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