サッカーW杯カタール大会8強へ 反町技術委員長“ビッグクラブ流”スタッフ3増
2022年05月21日 05:30
サッカー
「強豪と戦うことで競技力は高まる。欧州はネーションズリーグがあるので南米、アフリカに絞られ、南米からはブラジル、パラグアイ、チリ、アフリカからはW杯に出るガーナとチュニジアが手を挙げてくれた。森保監督からは、ぜひアフリカとやりたいというリクエストもあった」
――森保監督がアフリカ勢との対戦を希望した理由は?
「アフリカとの試合では、選手のスプリント数が増えたり、日本のパフォーマンスの数値が上がると言っていた。ガーナ、チュニジアはW杯に出るので強化に力を入れていて、生半可な気持ちで日本に来るわけではない。最良の相手だと思う」
――サポートする立場として本大会までにやるべきことは?
「マッチメークも、スタッフ増員もリクエストにはなるべく応えたい。スタッフで言うと今年フィジオセラピスト(理学療法士)を1人加えた。今までマッサージをしたり、ハリを打ったりするトレーナーが4人の態勢だったが、今年から5人態勢にした」
――トレーナーが1人増えたということ?
「東京五輪では三笘(薫)と上田(綺世)がなかなかフィットしなかった。その反省も踏まえ、加えた。例えばケガをして3日休んだら良くなるが、3日間のトレーニングを取り戻すのは難しい。この3日間が大事。フィジオセラピストがコントロールして、すぐ試合に出られるように体力を維持しておかないといけない。ここが足りなかった」
――セットプレーコーチも招へいした。
「セットプレーに関しては最終予選を通じて失点はあるのに、得点ができなかった。その反省をもとにセットプレーコーチを加えて兵力を高めた。欧州のビッグクラブでは常駐で1人を置いている。日本では守備はGKコーチ、攻撃は他のコーチが担当するというチームが多い。日本代表もそうだったが、処理すべき情報が多いので専門性を持ったコーチがやった方がチームとしてレベルが上がる」
――セットプレーコーチは攻撃と守備の両方を担当するのか?
「そうだ。スローイン、ゴールキック、キックオフもある。今の代表には、ヤット(遠藤保仁)とか(本田)圭佑とか(中村)俊輔のようにゴール前のFKを決めるスペシャルキッカーがいない。そういう意味でも工夫が必要だと思う」
――その他の分野で増員はあるのか?
「テクニカル、つまり分析も2人でやってきたが、6月から1人増やす。1人は欧州でドイツやスペインの試合やプレーオフを見てもらう。2人態勢だと日本に残るのが1人だけになるのでキリン杯などの準備が難しくなる。3人にすれば2人で代表の準備もできる。そういう環境面で心配のない形でW杯を迎えられるように、キックオフの笛が鳴るまで準備していく」(取材・構成 福永 稔彦)
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