陽性者続出の川崎F・鬼木監督「問題提起」の詳細語る 「エントリー13人が本当にこのままでいいのか」

2022年08月02日 15:13

サッカー

陽性者続出の川崎F・鬼木監督「問題提起」の詳細語る 「エントリー13人が本当にこのままでいいのか」
川崎F・鬼木監督 Photo By スポニチ
 3日にアウェーのルヴァン杯C大阪戦を控える中、鬼木達監督(48)がオンライン取材に応じ、7月30日の浦和戦後に口にした「問題提起」についての思いを改めて語った。
 GK1人を含む13人がエントリーできれば試合は開催に至るというJリーグ規定に則り、浦和戦はベンチメンバーが5人のみでうちGKが3人を占める(起用はせず)異例の編成で戦い、1―3で敗れた。試合後の会見で、選手には「問題提起のゲームになるかもしれない」と呼びかけていたことを明かしたが、改めてこの日、2つの思いがあったことを明かした。

 クラブは7月、鳥栖戦(6日)と名古屋戦(16日)の2試合が相手側のコロナによる事情で中止となっている。特に名古屋については複数の感染者が出た名古屋が保健所の指導を“誤認”しての中止。「自分たちが初めてこういう状況になって、そんな簡単にこの人数がそろわないのかな?という思いもある」と、試合が延期されたこと自体への疑問があったという。

 もう一つは、Jリーグの規定への疑問。興行として成立するのかに加え、猛暑の中で交代要員が少なければ選手の健康にも関わってくる。「選手を守るという意味でも本当にそれが成立するのかと。この前はたまたま(ベンチに)フィールドプレーヤーが2人いましたけど、フィールドプレーヤーがいなくても実施する形だった。エントリー13人が本当にこのままでいいのかなという思い」と口にした。

 鬼木監督自身は、7月に2試合が中止されたことで、中止にされる側のチームがモチベーションを作り直す作業の難しさを痛感していた。だからこそ、特に相手の本拠地で戦う試合は「できるだけ止めずに」という思いで浦和戦に臨んだという。ただ、「これを美談にしたいとかは全くなくて、一番はやっぱり勝ちたい」と指揮官。「こういった中でも改めて勝つことを選手には求めていく」と力を込めた。

 この日、新たにトップチーム関係者2人の陽性が発表されたが、C大阪戦のメンバーは「少しプラスになるところも出てきている」とケガ人の復帰などで浦和戦より増える見込みだという。「タイトルを獲るための重要な戦いになると思うので、覚悟を決めて戦おうという話をしている。勝つための要求をしていく」と力強く語った。

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