神戸 痛恨の延長逆転負け 他のやり方なかったか…選手も複雑「クラブ全体で“獲りにいく”のを」
2022年08月23日 06:00
サッカー
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「クラブ全体で“この大会を獲りにいく”というのを出さなければいけなかった」
中3日の過密日程。夏の午後4時キックオフ。足に違和感を訴えるイニエスタと大迫のベンチ外を含め、18日の1回戦横浜戦からはスタメン7人を変更した。その意図を吉田監督は「(準決勝まで)全て勝つと考えた時に入れ替えた方が良いと思った」と説明。だが同じ日に試合を行い、延長戦まで戦った全北が1人しか入れ替えなかったことを見れば熱量が同じではなかったことは明白だった。
積極的にシュートを放って勢いをもたらしたMF小田は肉離れから復帰したばかりで「ケガをさせたくなかった」ため前半45分で交代。競り合いで勝てず、運動量も少なかったFWムゴシャを最後までピッチに立たせたのは「今はFWで万全な選手がいません。武藤もケガからの復帰で万全ではない。後ろ(DF)の選手たちがバテていて、そっちで交代カードを切らないといけないのもあった」からだ。J1では16位に低迷し、残留が最優先。もちろん指揮官にとっても苦渋の選択だっただろうが、アジアNo・1を掲げるクラブとしては寂しさが残った。
後半19分に先制点を奪った汰木は「言葉にならない…」と言葉を絞り出した。次戦は9月3日のリーグ京都戦。不完全燃焼のまま、8強でアジアの戦いを終えたが、J1残留へ切り替えて進むしかない。(飯間 健)